2012年4月8日、英紙フィナンシャル・タイムズによると、中国人は昨年、世界で高級ブランド品を400億ユーロ（約4兆2480億円）分購入した。業界関係者は「中国企業は海外ブランドを買収すると同時に、中国独自の高級ブランドを創造するだろう」と予測するが、中国発の新興ブランドが既存の海外有名ブランドに対抗できるかどうか疑問を呈する人も多い。12日付で環球時報が伝えた。

【その他の写真】

中国の男性ファッションブランドSheJi−Sorgereは、これまでのブランド品の生産パターンとは異なり、中国でデザインし、イタリアで生産を行っている。業界関係者は「中国の消費者はブランド品を選択する際、イタリア製やフランス製であるかどうかを非常に気にする」と話す。

イタリアのモンティ首相が最近、中国に対し投資誘致を行った際には、高級ブランドメーカーへの投資も含まれていた。イタリアの高級品メーカー連合の関係者は「高級ブランド業界は今年、中国系企業が海外ブランドを買収することと、中国独自の高級ブランドを創造するという2つの大きなトレンドの影響を受けるだろう」と予測する。

中国人の高級ブランド品購入額が400億ユーロに達したという事実が、中国企業と中国政府に「中国人がよく知っている欧州ブランドへの投資強化とともに、中国国内でより多く消費を確保したい」との発想を起こさせている。中国ブランドSheJi−Sorgereの登場もこうした流れをくむものであるが、中国発の新興ブランドが既存の海外有名ブランドに対抗できるかどうか疑問を呈する人も多いという。（翻訳・編集/HA）