あの壮大な五輪スタジアムも、4年後は無用の長物化…お上りさんの観光スポットになっただけ―北京市

Record China    2012年4月12日(木) 6時2分

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9日、ロンドン五輪を控えた今年は、前回の北京五輪から4年が経つことを意味。北京では、大会のために巨額の投資をして建設した競技施設が無用の長物と化している現状がある。写真は北京国家体育場。

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2012年4月9日、ロンドン五輪を控えた今年は、前回の北京五輪から4年が経つことを意味しているが、英ロイター通信は「4年後、北京は五輪の遺産を持て余している」と題したコラムで、大会のために巨額の投資をして建設した競技施設が無用の長物と化している現状を紹介した。環球時報の報道。

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五輪開催を機に北京の街はインフラや交通が整備され、住みやすい街となった。その一方で、こぞって建設された先進的デザインの競技施設は有効利用されないまま、財政を圧迫するだけの存在となっている。特に、その斬新な意匠が目を惹いたメインスタジアムの北京国家体育場(通称:鳥の巣)や北京国家水泳センター(通称:ウォーターキューブ)は、全国から集まる観光客の参観場所になった以外に、競技施設としての機能を失ってしまっている。「鳥の巣」は確かに、サッカーや陸上競技大会に利用されたこともあり、イベントやコンサート会場としても幾度か日の目を見た。しかし、運営側によると、35億元をかけた鳥の巣の建設費は、回収に30年かかるという。

五輪開催地の立候補をした当時、組織委員会はとにかく開催権の獲得に必死だった。これらの美しいスタジアムを建設した“その後”のことは考慮に入れていなかったのだ。「こうした施設は頻繁に使えば使うほど、メンテナンスの精度も上がり、収益も多いのに」とは、国内大手ポータル・網易(NETEASE)スポーツ記事担当者の弁。ボートやカヌーの競技場はさらに悲惨な状況。国内にほとんど競技者がいないからである。(翻訳・編集/愛玉)

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