「ゆるキャラ」が日本人の心理に与えるもの―中国コラム

Record China    2018年5月26日(土) 19時30分

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23日、環球時報はゆるキャラが日本人の心理に与えるものについて分析するコラム記事を掲載した。写真はふなっしー。

2018年5月23日、環球時報はゆるキャラが日本人の心理に与えるものについて分析するコラム記事を掲載した。

記事は、「日本ではゆるキャラが非常に流行しており、あちこちで見かける」と紹介。「ある調査によると、好きなゆるキャラがいるという日本人は90%に上り、80%の人がゆるキャラを持っているとの結果もある」とし、「日本にいったいどれだけのゆるキャラがいるか分からないほどゆるキャラが多い」とした。

こうしたゆるキャラの作用について記事は、「『萌え』がストレスの多い生活を送る現代人にとって、ストレス解消の良い方法になっている」と分析。「動物のデザインのタオルは大人にも子どもにも人気で、動物のラテ・アートを多くの人は喜ぶ」とした。

また、「日本政府もゆるキャラを強く推し進めている」と紹介。「クールジャパンは安倍政権の重要な戦略の1つとなっており、自動車や陶器製品にアニメのキャラを描くことで付加価値をつけ、日本文化を宣伝している」と伝えた。

さらに、「ゆるキャラはその地方の製品販売を促進する作用があり、地方経済を活性化する。人口が減少して消費が低迷し、特産物がなかなか売れない中で、経済を活発にして旅行客を呼び寄せるため、地方政府や企業もゆるキャラを宣伝に利用している」と紹介した。

他にも「2011年の東日本大震災後、人々は感情面や精神面で慰めを必要としており、この年以降、地域を代表するゆるキャラの数が急増した。優しそうでかわいいゆるキャラは、人々の団結力を高め、精神的に『家族』が1人増えたような感覚を与える」と分析した。

記事はまた、「欧米のイメージキャラクターと比べると、ゆるキャラには表情がない。これは、緊張した人間関係の対応に疲れた日本人にとって、無表情のゆるキャラと一緒にいると、より気楽で、自分のすべてに賛同してくれるような感覚を覚える」と論じた。

記事は最後に、「次々と現れるゆるキャラはストレスの大きい日本人の心を慰め、心のマッサージのようになっている」とし、「80年代以降、日本の『かわいい文化』が世界にも広まっている。『かわいい文化』を少年少女に属するものとするなら、21世紀の『萌え文化』は『かわいい』の範囲をさらに広げ、延長したものと言えるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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