路上の親切にも証人が必要?通行人が連名でサイン―江蘇省鎮江市

Record China    2012年3月16日(金) 22時56分

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15日、中国・江蘇省鎮江市の路上で90歳の高齢女性が転倒し、近くを通りがかった市民が家へ送り届けた。しかし、彼らはそれを行動に移す前に、“署名”を行ったという。

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2012年3月15日、中国・江蘇省鎮江市の路上で90歳の高齢女性が転倒し、近くを通りがかった市民が家へ送り届けた。しかし、彼らはそれを行動に移す前に、“署名”を行ったという。果たして、その理由は…?チャイナフォトプレスの報道。

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認知症を患っており、徘徊(はいかい)癖があったというこの女性。この日も自宅近くを1人で歩いていて、転倒したらしい。周囲の通行人らは当然のごとく彼女を助け起こそうとしたが、相手は90歳を超える高齢者。「万が一、助け起こす過程で骨折などをしたらどうしよう?」との懸念がよぎる。中国では、路上の転倒者を助け起こした人が、「けがをさせられた」と逆に訴えられるケースが後を絶たないからだ。

そこで彼らは、互いに証人になることにした。この女性の転倒時の状況について、のちのちに何があったとしても相互に証人になり、互いの身を守ることを約束して署名をしたのである。他人への無心の親切もあだとなるようなせちがらい世の中だが、路上の老人を見捨てることなどできはしない。(翻訳・編集/愛玉)

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