2012年3月13日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「中国のレース鳩ファン、巨費を投じて欧州の鳩を購入」を掲載した。環球網が伝えた。

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世界を席巻するチャイナマネー。この巨額の資金が今、欧州のレース鳩業界にも流れ込んでいるという。欧州では伝書鳩のレースが盛ん。優秀な鳩は高額で取引されるが、チャイナマネーがその価格をつり上げているという。今年1月、国際レースで優勝した鳩がオークションにかけられたが、中国の企業家が25万ユーロ（約2710万円）という値で落札した。

現在、中国には約30万人のレース鳩愛好家がいると見られ、富裕層が金に糸目を付けず欧州の鳩を買い付けるケースも少なくない。中にはレースに参加せず、たんなるコレクターとしてレース鳩を収集している人もいるという。

チャイナマネー参入を歓迎する人がいる一方で、問題視する向きもある。優秀な鳩の価格が高騰することで、若い愛好家が競技に参入しづらくなったこと。さらに鳩を狙った窃盗事件が起きるようになったことが問題となっている。（翻訳・編集/KT）