中国航空会社、米国人操縦士を高報酬で雇用、「人手足りない」「機長になりたい」利害一致―米メディア

Record China    2012年3月6日(火) 8時7分

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3日、中国の航空会社が米国のパイロットを高額の報酬で雇い始めているという。キャリアアップに行き詰まった米国のパイロットが、機長昇格を中国で狙うという思惑もあるようだ。写真は広州白雲国際空港。

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2012年2月28日、米ブルームバーグによると、中国の航空会社が米国のパイロットを高額の報酬で雇い始めているという。3月3日付で環球時報が伝えた。

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マイアミでこのほど開催された中国就職会には、約550人のパイロットが参加した。参加者の多数を占めるアメリカン航空では成長が緩やかになっていることに加え、機長の定年年齢が延長されたため、キャリアアップが難しくなっている。13年間副操縦士を務めるクリズマンさんは、米国ではさらにあと5年待たなければならないが、中国ならすぐに機長になれるため、中国で就職する準備はできているという。

一方、中国の航空業界では急速な経済成長で経験豊富な航空機スタッフが求められている。春秋航空の人事担当者・瀋(シェン)さんによると、中国ではパイロットが不足しており、海外からの雇用が問題解決の最短ルート。同社では外国人パイロットを引き抜くため、中国のパイロットよりも30%高い報酬を提示している。

中国民航大学の李艶華(リー・イエンホア)副教授によれば、米国のパイロットが中国で機長になりやすいのは、中国の航空会社の機長に対する要求が低いからではなく、中国市場の需要によるもの。機長は英語が話せなければならないというのも要因のひとつだ。

しかし瀋さんは、中国の航空会社にとって、海外のパイロットの国内線飛行には制限があるため、中国のパイロットを雇用した方が便利だと明かす。「海外のパイロットを中国に招くブームはせいぜいあと数年だろう。今後は中国で養成されたパイロットが増えるだろうし、やはり自国の人間が安心だ」と語った。(翻訳・編集/中原)

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