Record China 2012年3月2日(金) 12時53分
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2月29日、米メディアはこのほど、中国の宇宙開発計画が米国に深刻な軍事的脅威を与えていると伝えた。写真は中国甘粛省の酒泉衛星発射センター。
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2012年2月29日、環球時報によると、米ニュース専門放送局・MSNBC(電子版)は28日、中国の宇宙開発計画が米国に深刻な軍事的脅威を与えていると伝えた。
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中国が開発を続けている衛星攻撃兵器(ASAT)の技術は、米国をはじめとする衛星所有国に緊張と不安をもたらしている。米政府高官は「中国が進めている宇宙開発計画さえも心配の種。多くの宇宙技術は軍事への応用技術を含んでいるからだ」と語る。
中国の宇宙開発計画は着実に進んでいる。03年には米国と旧ソ連に続き世界で3番目の有人宇宙飛行に成功。11年には無人宇宙船「神舟8号」を打ち上げ、すでに宇宙空間にあった無人実験機「天宮1号」とのドッキングを成功させた。また、中国が独自で開発を進める衛星測位システム「北斗」は、現在はまだ運用初期段階にあるものの、20年には衛星35機を備え全世界での運用を開始する計画になっている。
米国防情報局(DIA)のバージェス局長は「中国は気象観測衛星や通信衛星など多くの衛星を所有しているが、その本来の目的を知ることは非常に難しい。中国が衛星を軍事用途と認めることはほとんどなく、いずれも科学研究用や民間用であると称している」と危惧(きぐ)を示す。これまで数十年間、絶対的な地位を占めてきた宇宙空間での米国の覇権を脅かすことにつながるからだ。
専門家は「米国の宇宙計画は、少なくとも名義上は軍用と民用に分けられているが、中国の宇宙活動はほぼ完全に人民解放軍が進めている」と指摘する。
また、米民間団体セキュアワールド財団の技術顧問で、元米空軍軍事アナリストのブライアン・ウィーデン氏は「米軍は長期にわたって中国の宇宙開発計画に注目している」とし、「中国の宇宙開発計画はかつて米国と旧ソ連が選択した宇宙計画とほぼ一致している」と評価する。しかし一方で、「中国はまだ多くの分野で米国に遅れており、依然として20〜30年の距離がある」と話している。(翻訳・編集/HA)
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