2018年4月9日、香港メディアの星島環球網は、「日本が拡大する中国の影響力を突破するためカンボジアに秋波を送っている」と報じた。

記事は日本メディアの報道を引用し、河野太郎外相が8日、訪問先のカンボジアでフン・セン首相と会談したことを伝えた。

河野外相は会談で、インフラ整備支援の推進や密輸取り締まり強化への協力を表明した。日本メディアは「経済支援を通じてカンボジアへの影響力を強める中国をにらみ、日本の存在感をアピールする狙いがある」と指摘している。

日本メディアによると、河野外相は会談後、記者団に、カンボジアの発展を後押しするため、物流の改善、人材育成、都市機能の強化という三つの柱で支援を継続すると伝えたことを明らかにした。

河野外相はプラク・ソコン外相とも会談し、密輸監視体制強化のため、日本の中古の監視艇2隻を改修して提供する合意文書に署名した。さらに変電所増設や送電線整備のため約92億円を限度とする円借款を供与することでも合意したという。（翻訳・編集/柳川）