ドイツの高速道路には速度制限がないのに、なぜ中国より事故率が低いのか―米華字メディア

Record China    2018年4月6日(金) 15時20分

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4日、米華字メディア・多維新聞は、「ドイツの高速道路には速度制限がないのに、なぜ中国より事故率が低いのか」と題し、英紙インディペンデントが報じた高速道路に制限速度がないことで知られるドイツの交通事故死亡率が低い理由について解説した。写真は中国。

2018年4月4日、米華字メディア・多維新聞は、「ドイツの高速道路には速度制限がないのに、なぜ中国より事故率が低いのか」と題し、英紙インディペンデントが報じた高速道路に制限速度がないことで知られるドイツの交通事故死亡率が低い理由について解説した。

多維新聞は、「2016年末における中国本土の高速道路総距離が13万キロを突破し、中国が世界最大規模の高速道路を持つ国になっている」と紹介。一方でドイツの高速道路ネットワークは約1万3000キロであるとし、ドイツの国土面積が中国の30分の1であることから、「ドイツの高速道路密度は世界トップクラスである」とした。

また、ドイツの交通死亡事故率が10万人あたり6.8人と米国の12.9人よりはるかに低いのに対し、中国は18.8人と中所得国平均のやや上、高所得国の倍以上と非常に高いことを伝えている。

その上で、英紙インディペンデントの記者が、「ドイツの高速道路の状況を米国と比較し、速度制限がないにもかかわらず、ドイツの高速道路では警察官の姿を見ることが少ない」と論じたことを紹介した。

2008年の統計によると、ドイツの高速道路網のうち52%は法定制限速度ではない推奨最高速度が設定され、15%では天気や交通状況による臨時の速度制限が行われ、33%では制限速度が常に設定されているとのこと。06年にドイツにある6車線の高速道路における平均速度は時速142キロだったという。

記事は「ドイツの高速道路は通常多層コンクリートでできており、高速走行のニーズに適している。また、路面は定期的に検査や測定が行われており、異常があった場合は影響を受ける路面全体を取り替える。そして、法定制限速度はないが、交通事故を起こした時の責任がより大きくなる。保険会社も時速200キロで運転中に事故を起こした場合、過失がなかったとしても保険金が大きく減額され、全く支払われないことさえある」と論じている。

記事はさらに、ドイツのドライバーが走行車線と追い越し車線の区分や追い越し方法のルールなどをより厳しく守っていることも、高速道路の流れがよりスムーズである要因の1つに挙げている。(翻訳・編集/川尻

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