ゆーちゃん(渋谷汪子) 2018年4月2日(月) 19時20分
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今回、「はじめて」そして「唯一」となる、日本一美しい中国語スピーカーを決めるコンテスト「ミス・マンダリン2018」。中国でもっとも有名な日本人俳優のひとりと名高い矢野浩二氏が、大会の名誉最高顧問兼特別審査員として決勝当日に登場する。
今回、「はじめて」そして「唯一」となる、日本一美しい中国語スピーカーを決めるコンテスト「ミス・マンダリン2018」。審査員には、グッチ・ジャパンを経て、ミス・ユニバース岐阜の総合監修を務めた石塚博之氏を筆頭に、微博日本、レコードチャイナ、長城グループ、中藝など、日中を代表するメディアや芸能事務所の代表たちが名を連ねる豪華な審査員陣で構成されている。そして、今回はなんと、あの中国でもっとも有名な日本人俳優のひとりと名高い矢野浩二氏が、大会の名誉最高顧問兼特別審査員として4月22日の決勝当日に登場する。
矢野浩二氏といえば、これまで『天天向上』『勇往直前』『天声王牌』などなど、数えきれないほど多くの中国の人気番組に出演してきた、中国における日本を代表する俳優の一人と言っても過言ではない。そんな超大物が、今回、突如のミス・マンダリン2018の最高顧問就任を決定。インタビューでは、今回のミス・マンダリン2018開催に対する抱負や、日中両国に対する思い、中国生活における秘話について語っていただいた。
▼まずは今回、ミス・マンダリン2018の名誉最高顧問兼特別審査員の就任、ありがとうございます。よろしければ、矢野さんの方から、参加者の女性に対して、また、ミス・マンダリンを応援している一般ファンの方々に対して、メッセージをいただけますでしょうか。
矢野氏:ミス・マンダリンの予選に参加している女性の皆さんは、100名近い応募者の中から、厳正なる審査によって選ばれた16名の方々だと聞いています。皆さんには、このチャンスを活かして、最後まで全力で自分をアピールしてもらいたいと思います。また、ミス・マンダリンの開催は、ファンの皆様の応援なくしては成り立ちませんので、どうか参加者への応援をよろしくお願いします。私もファンのひとりとして、全力でミス・マンダリンの参加者たちを応援していきたいと思います。
▼今回のミス・マンダリンの応募者には、日本在住の女性限定という条件にもかかわらず、大変多くの中国人女性の方にご応募いただきました。やはり、ミスコンのようなイベントは、比較的中国人の方に受け入れられやすいのでしょうか?
矢野氏:やはり、中国は自立心が強く、自身の才能を表現したい女性が多いと思いますので、ミスコン自体が受け入れられやすい土壌が出来上がっているのではないでしょうか。
▼参加者の女性の中には、日中の両親をもつハーフの女性だったり、純粋に中国が好きな日本人女性、日本が好きな中国人女性がいらっしゃいます。彼女たちは、昨今の険悪な日中関係に胸を痛めていて、自らがミス・マンダリンに輝いた暁には、両国間の友好大使として、日中両国の関係改善のために色々な親善活動を行っていきたいと、自身の抱負を話していました。矢野さん自身は、このような日中両国の草の根活動に関しては、どのような見解をお持ちでしょうか?
矢野氏:私が16年間における中国生活の中で、もっとも大切にしてきた事の1つが「管道」と呼ばれる、中国人相手の個人間のパイプを作って、それを大切にすることです。1つでも多くの「管道」を作り、それらを大切にしてきたことで、私は中国で大成することが出来ました。民間の草の根活動でも、これらの「管道」をしっかりと築いていくことで、日中両国は相互理解、友好を深めていくことができると信じています。
▼グランプリに輝いたミス・マンダリンには、今後どのような活動を期待されますか?
矢野氏:日中両国ともに、お互いのプラスの部分を伸ばしあいながら、未来志向の関係を築いていってもらいたいです。彼女たちには、是非、その先頭に立って、日中両国を繋ぐ友好の架け橋になっていただきたいですね。
▼近頃、親日的な中国人が増えてきている傾向があると聞いています。
矢野氏:今は、たくさんの中国の方が日本に来てくださる。故郷の大阪に帰っても本当にたくさんの中国人観光客がいる。心から嬉しく思います、最近は、東京や、大阪などの大都市以外にも、地方の文化・観光名所を目的に訪れる中国人も増えてきていると聞いています。そういう話を聞くと本当に嬉しく思いますね。
▼そういった意味では、日中間の関係がより身近になってきているのでしょうか。
矢野氏:そう思います。また、日中はより成熟した関係を目指していかなければなりません。そのために、メディアを通じて「正能量(プラス思考)」のメッセージを我々も発信していく必要性を感じています。
▼矢野さんは、中国大陸において、中国でもっとも知名度のある日本人俳優のひとりとして知られ、その知名度は抜群です。今、日本には、多くの中国人旅行客、就労者、留学生が滞在しており、矢野さんの日本での活動に大きな期待を寄せています。よろしければ、今後の日中間の活動に関する抱負をお聞かせいただけませんでしょうか?
矢野氏:近年、私が出演した「ドクターX」や「帰ってきた家売るオンナ」などのドラマが、中国では大変反響があったと聞いています。また、今年は「相棒16」で通訳捜査官役で出演し、中国語のシーンも披露しました。今後も、日中両国に関わるような作品や、日中合作の役を演じていきたいと思っています。
▼矢野さんの中国16年間の滞在における代表的なエピソードをお聞かせいただけませんか?
矢野氏:以前、まだ中国に渡ったばかりの頃、新人俳優の私に映画の役をいただけるのは嬉しいんですが、出演する役が全て「抗日ドラマの悪い日本軍人の役」ばかりで、少し精神的に病んでしまった時期がありました。そんな時、私と親交の深かった監督が「浩二、もう嫌ならそんな役(抗日ドラマの日本軍人役)しなくていいんだよ」って言ってくれたんです。その私を救ってくれた一言を日本人ではなく、中国人の彼が言ってくれたことが、とにかく嬉しかったですね。ああ、ちゃんと私のことを大切な友人として扱ってくれていたんだと。私は、その一言のおかげで、バラエティー系の司会者などの役も多数こなすようになり、自分自身、次のステージへステップアップすることが出来ました。彼には本当に感謝しています。
▼最後に、矢野さんの「一番好きな中国語のフレーズ」を聞いてみると、意外にも、それは「管道(個人間のパイプ)」ではなく、「開心(幸せ)」という中国語だった。
矢野氏:一番好きな中国語は「開心」という言葉です。人は心を開くことで幸せになれるんです。お互い「開心」になれば、日中両国は友好関係を築いていけるはずですから。
まっすぐな眼差しで、日中両国の友好関係を願う矢野さんを見て、何故、矢野浩二という俳優が、こんなにも多くの中国の人々に愛されてきたのか、このインタビューを通じて改めて分かった気がした。
■筆者プロフィール:ゆーちゃん(浦雄一)
大手商社総合職だった父親、国際線CAだった母親に、グローバル人材になるための教育を受けるが、まったくと言ってよいほど勉強に興味が持てず落ちこぼれる。99年より、大好きだった三国志に触発され中国留学を決意。数年の北京生活を経て、中国という国の魅力にドハマりする。自身が代表を勤める「一般社団法人Japanese&MandarinUnion-JMU」は、首都圏最大の中国語コミュニティの1つとなっている。
■筆者プロフィール:ゆーちゃん(渋谷汪子)
大手商社総合職だった父親、国際線CAだった母親に、グローバル人材になるための教育を受けるが、まったくと言ってよいほど勉強に興味が持てず落ちこぼれる。99年より、大好きだった三国志に触発され中国留学を決意。数年の北京生活を経て、中国という国の魅力にドハマりする。自身が代表を勤める「一般社団法人Japanese & Mandarin Union-JMU」は、首都圏最大の中国語コミュニティの1つとなっている。Facebookはこちら※フォローはメッセージ付きで。JMU日中交流会パンダクラブ
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