Record China 2018年3月29日(木) 10時20分
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28日、韓国・ニューシスは、「迷宮入りとなっていた前韓国大統領・朴槿恵被告のセウォル号事故当日の『空白の7時間』の秘密が解明された」と報じた。写真はソウルに設置されている慰霊モニュメント。
2018年3月28日、韓国・ニューシスは、「迷宮入りとなっていた前韓国大統領・朴槿恵(パク・クネ)被告のセウォル号事故当日の『空白の7時間』の秘密が解明された」と報じた。
記事によると、韓国検察の調査で、セウォル号沈没事故が発生した14年4月16日、朴被告は事故発生から約1時間30分経った午前10時30分ごろまで大統領府官邸の寝室にいたことが分かった。当時、大統領府国家安保室傘下の危機管理センターは午前9時19分にメディアの速報を見てセウォル号事故発生の事実を知り、午前9時24分に大統領府の送信システムを利用してメールを送ったそうだ。
その後、危機管理センターの実務者らは海洋警察の状況室を通じて午前9時22分〜31分に船舶の名称、乗船者、出港時間、船の大きさなどを把握、午前9時42分ごろに救助隊の動員現況、午前9時54分に救助隊の人数を把握したそうだ。さらに午前9時57分ごろには「救助された56人が事故地点の北側4マイルの距離にある西巨次島(ソゴチャド)に移動する予定」という事実も確認、同事故の状況報告書第一報の草案が完成したという。
しかし記事では「同報告書が朴被告に手渡されるまでに約30分かかった」と伝えている。午前10時には元国家安保室長の金章洙(キム・ジャンス)氏が事務室で状況報告書第一報の草案を受け取り、前危機管理センター長のシン・インホ氏から電話報告を受けていた。ところが朴被告の携帯電話に電話をかけて事故内容を報告しようとするも、連絡が取れなかったという。そのため第2付属秘書官だったアン・ボングン氏に電話で「大統領に報告できるようにしてほしい」と伝え、シン氏には報告書を官邸に伝えるよう指示したとのこと。その後午前10時19分には官邸警護官を通じて官邸に勤務する金(キム)氏に報告書を手渡したというが、朴被告の寝室前にあるテーブルの上に報告書を置いただけだったとされる。
結局、朴被告が寝室から出てきたのは、午前10時20分ごろに官邸を訪れたアン氏に寝室前から数回名前を呼ばれた時だったそうだ。そして午前10時半に当時海洋警察庁長だった金錫均(キム・ソッキュン)氏に電話で基本的な救助指示を出したというが、この他に特別な措置はなかったとされる。午後になり、崔順実(チェ・スンシル、国政介入事件の中心人物)被告が大統領府を訪れるとようやく関連会議が開かれ、中央災難安全対策本部への訪問が決定したとのこと。
記事は「つまり朴被告は事故発生から1時間後に寝室から出て報告を受け、『影の実力者』と呼ばれた崔被告と会議を行い、午後5時過ぎになって中央災難安全対策本部を訪問した」と説明している。これを受け、検察関係者は「セウォル号の事故は大きな悲劇であるのみならず、国民の多くが国家の存在理由について考えるようになったきっかけ」とし、「この日の大統領と大統領府の状況が、いわゆる『セウォル号7時間の疑惑』として多くの憶測と陰謀論を呼んだ」と話しているという。
ついに明らかになった「空白の7時間」について、ネット上には大量のコメントが寄せられている。「ある程度予想はしてたけど、とんでもない」「悪魔」「どれだけ無能なの?一生刑務所で過ごして」など朴前大統領に対し大ブーイングが起こっている。
崔被告に対しても「つまりセウォル号沈没事故も裏で崔順実が動いていたのか…。許せない」「(韓国国民は選挙で)朴槿恵じゃなく崔順実を選んだってことか」「第18代大統領、崔順実」とのコメントも。中には「結局はその時間に寝てたってこと」など、あきれた様子の声も多く見られた。(翻訳・編集/松村)
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