Record China 2018年3月28日(水) 13時50分
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28日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の電撃的な中国訪問について、香港メディアが二つの理由を示している。資料写真。
2018年3月28日、米華字メディアの多維新聞は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の電撃的な中国訪問について、香港メディアが二つの理由を示していると報じた。
中国国営新華社通信は28日、金正恩・朝鮮労働党委員長が習近平(シー・ジンピン)国家主席の招きに応じ、25日から28日まで非公式に中国を訪問したと報道した。
記事によると、香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、金委員長が「特別な時期」に訪中した理由について、「北京と平壌の不仲説を打ち消すこと」と「同盟国の存在をアピールすること」の二つの分析が出ていると伝えている。
サウスチャイナ・モーニング・ポストは、金正恩氏の訪中について「2011年12月の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去に伴い事実上の最高指導者になって以来初の外遊であり、特に重要なのは、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、米国のトランプ大統領とそれぞれ予定されている会談に先立って行われたものだ」と指摘した。
その上で、アジア太平洋の安全保障問題に詳しいオーストラリア国立大学のベイツ・ギル氏の見解を紹介した。ギル氏は、金正恩氏の訪中について「文大統領やトランプ大統領との会談前に、中国を自分の側へ引き込みたいという、金正恩氏の意思を示すものだ」とし、「金正恩氏の訪中そのものが、中国が何らかの政治的支援を提供する意欲を持つことを文大統領とトランプ大統領に向けて発する強力なシグナルとなる」「金正恩氏は、今回の強力かつ戦略的な会談が、自分には友人がいるというイメージを表すものだということを理解している」などと分析した。
また、中国の軍事専門家のジョウ・チェンミン氏の見解も紹介した。ジョウ氏は、今回の驚くべき訪中について「北朝鮮の最大の外交・経済面での支持者であり続ける中国が、北朝鮮に対しいかなる影響力も持たないとする広範な主張に反論することを目的としたものだ」とし、「中国と北朝鮮が伝統的な友好関係やトップレベルの接触を維持していることを示す証拠となる」と述べた。(翻訳・編集/柳川)
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