警察官の数不足が中国社会の安定を脅かしている―英紙

Record China    2012年2月12日(日) 16時20分

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5日、英紙は「中国警察は騒乱を鎮める力が不足している」と題した記事を掲載した。写真は巡回する重慶市の武装警察官。

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2012年2月5日、英紙フィナンシャル・タイムズは「中国警察は騒乱を鎮める力が不足している」と題した記事を掲載した。9日付で環球時報が伝えた。

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どんなに取り締まりを続けても、中国西南部の不安定な情勢は頻繁に治安当局をあたふたさせている。今秋に指導者層が代わることも、中国全土に緊張を走らせる大きな要因だ。だが、国内の治安にかかる費用は急増しているものの、機動隊の力はまだ十分ではない。

米シンクタンク、海軍分析センター(CNA)の中国問題専門家、マレー・スコット・タナー氏は「過去30年、中国の警察力は犯罪や騒乱の急速な増加に追い付いていなかった」と指摘する。警察官の数は1978年の68万人から2003年は86万3000人と、ここ10年で200万人近くに増えた。

人口10万人あたりの警察官の数は約150人。これは国連が2005年に調査した世界平均の半分にすぎない。中国政府は「公安幹部と警察官、地方役人が積極的かつ迅速に市民の争いごとを仲裁し、彼らの情報収集に力を注ぐことで矛盾の芽を早めに摘み取っている」と胸を張るが、地域間の格差や制度の不備が中国の警察力をひどく弱らせている。

タナー氏によると、チベットや新疆ウイグルには機動隊と国境警備を担う武装警察部隊が大量に配備されているが、土地が広すぎるため、兵力密度は低い。これに加え、中国国内の治安部隊が抱える重大な欠陥は警察官よりはるかに多い民間治安係の存在だ。反体制派の監視、露天商いじめで有名な「城管(都市管理局)」などもそこに含まれる。

治安維持関連の仕事の大半はこうした非政府職員らが担っているのが現状だ。だが、彼らのほとんどは法律の勉強をしたことがない。(翻訳・編集/NN)

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