公務での飲酒は多大な問題、全国での禁酒を呼び掛け―中国

Record China    2012年1月20日(金) 13時30分

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17日、公費による飲酒や公務員の飲酒による醜聞が増えており、人民日報は公務における飲酒を禁じる“禁酒令”を全国で行うべきだと呼び掛けた。写真は11年10月、河南省鄭州市で行われた酒の博覧会。

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2012年1月17日、生活水準の向上とともに飲酒の機会が増えたが、公務員の間における不健全な飲酒も増えている。人民日報が伝えた。

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記事によれば、上層部から末端に至るまで、飲酒が公務の一環にまでなっており、視察や検査、イベントやレセプションから、資本呼び込み場や昇進の際まで、事あるごとに公費による飲酒がつきものとなっている。特に地方や末端の責任者である基層幹部は不本意ながらも仕事の一部だと考えて飲酒の席を設けざるを得ないような状況も多いという。

公費による飲酒が年間どれほどの額になるか正確なデータはないが、数百億元あるいは数千億元にも上るとされる。河南省信陽市では2007年に公務員が業務時間中に飲酒することを禁じたところ、半年で接待費が約30%減り、飲酒費だけで約4300万元(約5億1600万円)も節約された。

公費による飲酒は酒類の高騰も招いている。中国の代表的な高級酒・茅台酒(マオタイ)は、数年前まで500〜600元(約6000〜7200円)だった商品が、現在は2000元(約2万4000円)を超える。

飲酒が原因と見られる公務員の事件や醜聞も増えており、肝臓病が公務員の慢性疾患となりつつあるなど、社会的な問題性も高いことから、公務における飲酒を禁じる“禁酒令”を全国で行うべきだと記事は呼び掛けている。(翻訳・編集/岡田)

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