「東京女子図鑑」の中国版「北京女子図鑑」が製作中、現代女性の姿を描く―中国メディア

人民網日本語版    2018年3月12日(月) 18時20分

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中国の動画配信サイト・優酷は「東京女子図鑑」の著作権を持つワタナベエンターテインメントと東京カレンダーと、中国版「東京女子図鑑」である「北京女子図鑑」、「上海女子図鑑」を製作することで合意した。

「一緒にがんばろう、手に入れたいものはまだたくさんあるから」。これは、昨年大人気となった日本ドラマ「東京女子図鑑」の最後のセリフだ。同ドラマは、東京で暮らす女性の恋愛事情や暮らしぶりをリアルに描き、多くの人にとって、女性の幸せの定義について考える機会となり、大きな議論が巻き起こった。昨年10月、中国の動画配信サイト・優酷は、「東京女子図鑑」の著作権を持つワタナベエンターテインメントと東京カレンダーと、中国版「東京女子図鑑」である「北京女子図鑑」、「上海女子図鑑」を製作することで合意したと発表した。これは、優酷が日本側と十分に意思疎通を交わしたうえで合意に至った計画で、中国を代表する二大都市北京と上海を背景に、ドラマを製作する。人民網が報じた。

「北京女子図鑑」のポスターがこのほど初公開された。人気女優・戚薇(チー・ウェイ)が主演を務め、時尚集団の蘇芒・総裁がファッションコーディネートを担当する同ドラマでは、若い女性・陳可(戚薇)が、夢を叶えるために北京に「上京」するところから物語が始まる。そして、独身女性が一人で大都市で暮らし、働くリアルな様子を描く。物語は、2008年から2018年の10年間の陳可の成長を描いている。

北京への「上京」というと、これまでは大変でいろんな問題に巻き込まれる様子が描かれる内容が多かったものの、「北京女子図鑑」では、新時代の女性の感情や姿勢がリアルに描かれることが期待されている。また、「どんな女性が北京で明るい希望を抱いているのか」、「些細なことにおいて、いかに経験を活かし、知恵を増やすか」、「北京で働く手引き」、「北京と実家、どちらが自分にぴったりか」など、現実的な問題がテーマになっており、これから「上京」する女性にとって参考となるだろう。

「東京女子図鑑」における、欲望、悩み、矛盾などは北京、上海、広州などの大都会に住む女性も感じていることで、ローカライズされると、一層中国の現状に沿った内容となり、見る人の心を打つだろう。急激に変化する今の時代、女性は往々にして男性よりも、「自分の価値」という問題をめぐって困惑し、悩むものだ。さらに、比較的安定している日本の社会と比べると、中国はここ30年で非常に大きな変化を経験した。北京、上海、広州などに行くのか、それともそれらの大都市は避けるのか、結婚するのかしないのか、子供は2人生むのか、それとも一人も生まないのか……。都市に住む女性の生き方は永遠のテーマであり、ドラマでも必ず共感するところがあるだろう。

中国では近年、非常に純粋でさわやかであったり、才色兼備の「パーフェクト」な女性ヒロインが登場するドラマが主流で、多くのドラマがありきたりな内容となってしまっている。実際には、あまりに完璧なヒロインよりも、多くの人は、女性のリアルな奮闘を描いた物語を通して、その生き生きとした欲望と成長を見たいと願っている。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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