中国人よ、「天下統一」は使命だ、我々は宿命の中で生きている―中国官制メディア

Record China    2012年1月18日(水) 8時6分

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17日、中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」は、中国はダライ・ラマや台湾、領土問題など切っても切れないやっかいなことを抱えているが、「天下統一」は中国人の使命だとする社説を発表した。写真はチベットの大昭(トゥルナン)寺。

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2012年1月17日、中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」は、中国はダライ・ラマや台湾、領土問題など切っても切れないやっかいなことを抱えているが、「天下統一」は中国人の使命だとする社説を発表した。米華字サイト・多維新聞が伝えた。以下はその概略。

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台湾総統選では馬英九(マー・インジウ)総統が再選したが、もし独立志向の強い民進党に政権を譲っていたら、中国の空気も今ほど穏やかではなかっただろう。2012年の台湾問題はこれでひとまず安泰といったところだが、2012年の南シナ海問題はどうなる?海外の「チベット独立派」と「ウイグル独立派」の動きは?北東アジアや南アジア、米国との駆け引きは?

このように中国の悩みは尽きない。歴史は中国に文化という根っこを授けたが、同時に台湾問題、領土問題、ダライ・ラマ問題など切っても切れないやっかい事も残した。中国内部の問題も山積する。例えば、馬総統の再選に際し、ネット上では台湾問題の安定化につながると歓迎する声より、「なぜ中国本土でも選挙をしないのか?」といった疑問の方が目立った。

近代国家の“運営マニュアル”は中国のような超大型国家向けではないと言ってよい。中国の国土はとてつもなく広大で、人口もとてつもなく多い。そのため、常に「分裂」の危機をはらんでおり、国家統一、社会全体の安定を維持することが中華社会に永遠に課せられた使命となっている。

当然のことながら、「大中国」には良い点が多い。国民の人生における選択肢が小国とは比べ物にならないほど幅広く、悠久の歴史と多民族文化が中国人にどんな困難な状況でも自らの文化を築いていける力を与えた。

だが、「大中国」はタダで食べられるランチではない。その維持費用は1人1人が分担するもの。それは軍事費や中央政府の経費だけでなく、各自治体および群集の権利も「大一統」(天下統一を重視する理念)のためにある程度譲渡するという意味が含まれる。「大中国」と「大一統」は中国人の命だ。「神聖なる使命」だと喜び勇んでもよいし、「とんだ災難だ」と文句を言っても構わない。

それでも、我々は南シナ海の島々を守らなければならないし、台湾独立派を撃退しなければならない。たとえ戦争の危機が迫っても、成し遂げなければならないのだ。中国の宿命は決して楽ではないが、これが我々の中国なのである。中国人として、こうした道理が理解できるだろうか。我々は定められた宿命の中で生きているのである。(翻訳・編集/NN)

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