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四川パンダ野生化計画、第一弾6頭を放し飼いへ―中国

Record China    2012年1月12日(木) 19時34分

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11日、四川省成都市都江堰市玉堂鎮のパンダ谷で、やんちゃで可愛いパンダ6頭が、成都野生化研究対象集団第一弾として、成都基地の完全人工養育環境から離れ、かつて彼らの祖先が生息していた密生した山林に放された。

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2012年1月12日、人民網日本語版によると、四川省成都市都江堰市玉堂鎮のパンダ谷(成都ジャイアントパンダ繁殖育成研究基地・都江堰繁殖野生帰化研究センター)で11日午前10時、やんちゃで可愛いパンダ6頭が、成都野生化研究対象集団第一弾として、成都基地の完全人工養育環境から離れ、かつて彼らの祖先が生息していた密生した山林に放された。人民日報が報じた。

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放し飼いの実施により、世界最大の人工飼育パンダ集団が野生化への一歩を踏み出した。条件が熟せば、6頭は完全に大自然の元に帰って生活することになる。

今回の放し飼い第一弾の対象となったのは、「星蓉」「星雅」「功仔」「迎迎」「芝芝」「キキ(王へんに其)」の6頭。

▽1年間かけて108頭から選りすぐられた6頭

これら6頭のうち、雄は2頭、雌は4頭で、「星蓉」と「星雅」は双子。6頭とも成長期(人間で言えば児童期)にあり、育ち盛りで怖いもの知らず、生存適用力が強い。

幼少期と老年期のパンダは、生存能力が低く、病気にかかりやすく、死亡率がかなり高く、野生化訓練を行う時期としてふさわしくない。成長期のパンダは、哺乳期から竹食への食性転換がほぼ終わっており、環境適応能力が強いことから、野生化訓練に適した時期といえる。

成都パンダ繁殖育成研究基地は、108頭のパンダが人工飼育されている世界最大のパンダ人工繁殖育成基地。同基地は、約1年の年月を費やし、各個体の家系図、健康状態、遺伝的背景、性別割合など多方面から野生化に適しているか否かの厳格な観察を行い、年齢、性別、健康状態など科学的な選抜方法を用い、最終的に108頭の中から6頭を選び、野生化「先遣隊」を組織した。

6頭が順調に放し飼い環境に慣れるよう、研究基地は各個体にGPS首輪をつけ、糞便を採集し、人工巣穴の利用状況を観察することによって、6頭の活動状況を把握し、行動内容、活動の特徴、栄養やエネルギー利用など各項目に対する全方位型管理測定と管理を行う。

▽檻飼育での高密度飼育、パンダの安全に悪影響

中国パンダ繁殖育成技術委員会の主任を務める成都パンダ繁殖育成基地主任の張志和(ジャン・ジーホー)博士は、「基地で人工飼育されているパンダの数が多くなるにつれ、檻の飼育密度が過度に高くなり、パンダ舎などインフラ改善ニーズが高まっている。また、伝染病に感染するリスクも増えている」と指摘した。

専門家によると、人工飼育で育った個体が集団で放されることで、野生集団の再生・若返りが実現するという。このため、パンダの放し飼いは「種の保護」という点で大きな役割を果たし、生態保護探求の一助となることも期待される。

都江堰市と成都パンダ繁殖育成研究基地は2006年、野生化の実現率を高める目的で、3億元(約36億円)を共同で出資し、都江堰玉堂鎮馬家溝に面積134ヘクタールの用地を確保、パンダの生息条件に叶った「パンダ谷」の建設をスタートさせた。

第一期工事が2011年12月に竣工、パンダ野生化移行訓練研究に向けた放し飼いの条件が基本的に整った。「野放(放し飼い)研究センター」の全面竣工後、ジャイアントパンダ30−40頭、レッサーパンダ50−100頭が放され、他の野生動物と共に野生環境で生活することになる。

張博士は、「我々は50年余りの年月をかけて、パンダ絶滅阻止に取り組んできた。今後、さらに50年を費やし、パンダを檻から解放し、完全に野生化する計画。これは、我々パンダ保護事業に携わる者の使命だ」と語った。(編集/TF)

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