Record China 2012年1月12日(木) 19時46分
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11日、「映画『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー』はなぜ米メディアから酷評を受けているのか?」と題した記事が中国のブログサイトに掲載された。写真は11年12月、北京市内の映画館。同作目当ての客が長蛇の列を作った。
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2012年1月11日、「映画『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(金陵十三釵)』はなぜ米メディアから酷評を受けているのか?」と題した記事が中国のブログサイト・網易博客に掲載された。以下はその内容。
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準備に4年、総製作費6億元(約72億円)を費やしたチャン・イーモウ(張謀芸)監督の最新作「ザ・フラワーズ・オブ・ウォー」。昨年末の公開後、瞬く間に興行成績4億5000万元(約54億円)を叩き出し、中国映画としては2011年最大のヒットに。第84回アカデミー賞を狙い、昨年12月からロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコで上映されている。
日中戦争下の1937年に起こった南京攻防戦を描く本作。中国国内では高い注目と評価を受け、チャン監督の最高傑作とまで言われている。本作の最大の成功はエロスと愛国の融合という独創性ではないだろうか。ところが、中国メディアの称賛とは対照的に欧米メディアではかなりの不評を買っている。
その多くは物語に真実味がないというもの。キリスト教徒が自殺したり、南京の12月は骨身にしみる寒さなのに女性たちがチャイナドレス1枚で優雅に歩いていたり。完全にチャン監督の作り話ではないかとこき下ろされている。
雑誌ハリウッド・リポーターは「南京事件に性の要素を注入するなど、馬鹿でまぬけなプロデューサーのすること。これで作品にますます説得力がなくなった」とバッサリ。著名な評論家エマニュエル・レヴィ氏も「真実味のかけらもない。センセーショナルなシーンの寄せ集め。チャン監督の史上最低作品」と容赦ない。
ハリウッド・リポーターはさらに、「これが1942年に作られたものなら、反日映画として成功を収めただろう。だが、今日においては低級なネタとしか言いようがない」と酷評。映画専門サイト「ロッテン・トマト」でも肯定的レビューはわずか30%にしか達しなかった。オスカーを狙うなら80%は必要だ。
「文化の差」が中国の文学や映画の世界進出を阻んでいると言わざるを得ない。だが、チャン監督が指揮をとった北京五輪の開閉会式は世界中から喝采を浴びた。このことから、外国人が中国的なものを全く受け付けないわけではないことが分かる。チャン監督にはどうかこれに懲りずに挑戦を続け、「中国のハリウッド」を築いていってほしいものだ。(翻訳・編集/NN)
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