人民網日本語版 2018年2月27日(火) 23時20分
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ドイツの研究によると、父親が高齢で子供をもうけた場合、その子供の老化は速く進み、その寿命も若い父親の子供より短い可能性が高いという。新華社が伝えた。
ドイツ神経変性疾患センター(DZNE)の研究グループは、マウスを2つのグループに分けて実験を行った。片方のグループでは、生後4カ月(人間の寿命に換算すると20歳過ぎ)の雄マウスと同じく生後4カ月の雌のマウスを交配・繁殖させた。もう一方のグループでは、生後21カ月(人間の寿命に換算すると60歳くらい)の雄マウスと生後4カ月の雌のマウスを交配・繁殖させた。子供のマウスの生育条件は全く同一とした。研究グループは、子マウスが生後6カ月および生後19カ月になったときに、自然老化によって生じる生物学上のパラメータを測定した。その結果、生後19カ月の子マウスのうち、高齢の父親の子供は、そうでない子供に比べ、パラメータに顕著な違いがあり、老化がより速く進んでいた。
研究者グループは、「この差は、子マウスのゲノム(遺伝情報)に欠陥があるか無いかということとは関係はない。というのも、現在の研究方法では、2グループの子マウスで、遺伝子が突然変異を起こす確率による違いは、解明されていないからだ」と指摘した。
研究グループのリーダーを務めたDZNEWのDan Ehninger博士は、「米国科学アカデミー紀要」最新号に発表した論文において、「今回の実験対象となったのはマウスだったが、哺乳動物の基本構造についても研究しており、その成果は、人類についても参考事例となるだろう」としている。(編集KM)
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