世界で唯一老年人口が1億を超える―中国

Record China    2011年12月30日(金) 17時32分

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28日、新華ネットの報道によると、中国は老年人口が1億を超える世界唯一の国であり、しかもその数は毎年、人口増加率の5倍余りにあたる3%以上の速度で急速に増えている。写真は江西省の高齢者。

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2011年12月28日、新華ネットの報道によると、中国は老年人口が1億を超える世界唯一の国であり、しかもその数は毎年、人口増加率の5倍余りにあたる3%以上の速度で急速に増えている。

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中国国務院弁公庁が先ごろ配布した「社会養老サービスシステム整備計画(2011−15年)」によると、2015年に中国の老年人口は2億2100万に達し、総人口の約16%を占め、2020年には2億4300万に達し、総人口の約18%を占める見込み。人口の老齢化、高齢化の進行に伴い、世話が必要な高齢者の数はさらに増え続け、介護問題が日増しに際立ち、需要は日増しに増大し、社会養老サービスシステム整備の加速は一刻の猶予も許されないとみられている。

長期にわたり、中国は家族を中心とする養老方式をとってきたが、一人っ子政策の実施や経済・社会のタイプ転換に伴って、家族の規模が日増しに小型化し、子供が独立して老人だけになった世帯が増え続けている。家族の規模縮小と構成変化によって、養老機能がたえず弱まり、専門化した養老機関やコミュニティーサービスに対する需要が日ごとに増えている。

世話が必要な高齢者は約3300万人に上り、高齢者全体の19%を占めている。現代社会は競争が激しく、生活のテンポが速くなっていることから、中・青年世代は仕事と生活の二重負担を抱えており、高齢者の面倒をみることが難しく、社会養老サービスの拡大を通じた解決が差し迫って必要になっている。

「計画」は、社会養老サービスシステムを整備することは消費拡大と雇用促進に有効で、膨大な数の高齢者群の世話と介護の需要は養老サービス消費市場の形成にも有益だとしている。

試算によると、2015年の中国の高齢者介護サービスの潜在的市場規模は4500億元(約5兆4000億円)を超え、就業者の潜在的需要は500万を超えるという。(編集/TH)

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