Record China 2018年3月14日(水) 15時20分
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13日、米華字メディア・多維新聞は、南北首脳会談に続き米朝首脳会談も予定されている北朝鮮問題における中国の立場について、中国の専門家の間で見解が分かれていることを伝えた。写真は韓国の文在寅大統領。
2018年3月13日、米華字メディア・多維新聞は、南北首脳会談に続き米朝首脳会談も予定されている北朝鮮問題における中国の立場について、中国の専門家の間で見解が分かれていることを伝えた。
記事はまず、先日北京の大学で開かれたイベントで中国政府系シンクタンクの研究者が示したという見解を紹介。同研究者は「北朝鮮が協議の意思を示す中で、韓国の役割が重要になっている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮に核兵器を持たせたいようだ。核の保有は北朝鮮だけではなく、米国の圧力でこれまで持てなかった韓国の目標でもある。もし南北が統一され、北朝鮮の核兵器と韓国の経済力が組み合わされば、悲願が達成できる。その際、統一は南北の兄弟自らで成し得るので中国の『仲人』はいらない、となる。中国がこれを阻止することは不可能だろう」と論じている。
一方で、同じイベントに出席していた中国政府系シンクタンクの別の専門家は反対の意見を表明しているという。
同専門家は「北朝鮮による『安全が保障されれば核を持つ理由はない』というメッセージは、10年余り前に北朝鮮が強調していた『核兵器があってこそ安全は保証される』という話に通じるものであり、北朝鮮の立場は根本的に変わっていない。米国はもともと北朝鮮に対し、徹底的で、査察可能で、不可逆的な核の放棄を対話の前提としてきたが、ここにきてトランプ大統領が会談の可能性をほのめかした。米国政府内部にも米朝会談に対する見解の相違がある。米国内だけでもそうなのだから、互いに信用していない米朝両国の話し合いとなれば長い時間がかかることが予想できる」とした。
その上で、中国の立場について「隅に追いやられるという話はでたらめ。朝鮮戦争の停戦協定には中国の署名がある。朝鮮半島のいかなる問題を解決する上でも、中国が欠かせない」と指摘している。(翻訳・編集/川尻)
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