安倍首相は何色のメダル?平昌での激しい外交戦を海外メディアが評価=韓国ネットは「文大統領は世界に認められている」「安倍首相は予選敗退では?」

Record China    2018年2月27日(火) 6時20分

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26日、平昌冬季五輪を舞台に行われた激しい外交戦をめぐり、イタリアのメディアが「金メダルを手にしたのは文在寅大統領だった」と評価した。写真は平昌五輪の公式マスコット。

2018年2月26日、平昌冬季五輪を舞台に行われた激しい外交戦をめぐり、イタリアのメディアが「金メダルを手にしたのは文在寅(ムン・ジェイン)大統領だった」と評価した。聯合ニュースが伝えた。

聯合ニュースによると、イタリアの有力日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ」は25日(現地時間)、「権力者たちのメダル」と題する記事で「韓国が大会開幕直前に北朝鮮との五輪休戦を実現し、大会期間中だけでも北朝鮮のミサイルの脅威を除去することに成功した後、各国の指導者たちも激しい外交戦を繰り広げた」と説明。その上で「金メダルは文大統領に与えるのが妥当」とした。

その理由として「文大統領は信頼できない金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との対話の突破口を開くため、トランプ大統領の反対や、統一に興味がなく統一の費用を負担することを嫌がる若者たちの疑心など、多くの危険を受け入れなければならなかった」と分析した。さらに、文大統領が過去に3年間、特戦司令部で勤務した経験を持つことを紹介し「勇敢な人物であることは確か」と称賛した。しかし記事は「文大統領にとってはこれからが最も大変な状況である」とも。「金正恩委員長が北朝鮮の大量破壊兵器を交渉の材料にするよう説得しなければならない。そうでなければ、せっかくの対話ムードを米国が吹き飛ばしてしまう」と指摘した。

続いて、銀メダルには金正恩朝鮮労働党委員長が選ばれた。記事は「金正恩委員長は韓国政府の全面的な費用支援と国際オリンピック委員会の承認を受け、約500人の応援団や音楽家、選手を派遣できた。その上、金委員長の妹が文大統領から厚遇を受け、韓国メディアに『北朝鮮のイバンカ』と紹介されたことでイメージ上も大成功を収めた」と説明。金委員長が軍縮分野への言及をせずに全ての成果を生み出したことを高く評価しつつも、「金正恩委員長は今後、数週間以内に衝撃的な失格を宣告されるリスクを抱えている」と主張した。

銅メダルの受賞者は安倍晋三首相。記事は、安倍首相が世界の主要行事の全てに姿を見せていること、過去5年間に世界のリーダーの中で最も多くの場所を訪問したことに言及。その上で、トランプ大統領が開会式に派遣したマイク・ペンス副大統領が金委員長の妹と接触する計画があったにもかかわらず、北朝鮮を侮辱するという戦略的ミスを犯した、と評価。また、イバンカ氏が五輪の終盤に韓国を訪問したため「強い印象を残せなかった」とした。

それ以外にも、記事は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席について「4年前のソチ五輪には姿を見せロシアプーチン大統領を満足させていたが、北京が2022年の冬季五輪の開催地であるにもかかわらず平昌には来なかった」と伝え、「中国が北朝鮮の武装放棄を説得することを全世界が期待しているが、習主席はそれを裏切った」と主張した。

これに、韓国のネットユーザーからは「正しい評価」「非常に客観的だ」「文大統領は世界に認められている」「文大統領の外交の天才」など共感する声が多く寄せられている。また「今回の五輪で、朝鮮半島の平和のために努力しているのは韓国大統領だけという事実を知った」「統一に向けた文大統領の確固たる信念が際立った大会だった」などの意見も。

一方、結果に疑問を示すユーザーもおり、「安倍首相の銅は理解できない。韓国に来て何をした?」「文大統領に冷たくあしらわれた安倍首相は予選敗退では?」など安倍首相への評価に言及する声や、「ドーピング検査で金メダルが剥奪されることもある」「メダルをもらえなかった米国が、結局のところ試合の全てを操っている」などとする声が見られた。(翻訳・編集/堂本

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