中国の労働コスト上昇が米国クリスマス商戦を直撃―米メディア

Record China    2011年12月20日(火) 17時33分

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15日、中国の労働者賃金の高騰で中国製品の価格が軒並み上昇。クリスマス商戦たけなわの米国の小売業者も消費者も大打撃を受けているという。写真は山東省の紡績工場。

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2011年12月15日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、「中国の労働者賃金の上昇が米国人のクリスマスを直撃する」と題したレポートを掲載した。16日付でカナダ華字紙、チャイナ・ゲート・ニュースが伝えた。以下はその概要。

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今年のクリスマスに登場したプレゼントの1つに「物価高」がある。これはひとえに中国の影響だ。中国で労働コストが上昇し、さらに国内需要の拡大で材料も高騰。人民元も高値で推移し、「メイド・イン・チャイナ」はもはや安さの代名詞ではなくなっている。工芸品販売のマイケルズ・ストアーズの場合、同社に商品を供給する中国企業の労働コストがこの1年で15%から20%も上昇。その結果、同社が今年販売するクリスマス・ツリーの価格も上昇した。

米労働省の発表によると、11月の中国からの輸入品価格は昨年同期比で3.9%上昇。靴の輸入で80%を占める中国製の価格も同期比で6.1%アップ。輸入家具の60%を占める中国製家具の価格も同期比6.1%増に。中国の人力資源社会保障部発表では、国内21の省と市の最低年収は、今年10月までに平均で22%も上昇。これがすべて価格に反映されている。経済学者のイーサン・ハリス氏は「中国の労働コスト上昇は目新しいことではないが、それが中国側の企業努力で抑えられる範囲を超えてしまったことが問題だ」と指摘。中国製の靴1足の輸出価格のうち労働コストは約50%を占めている。各産業における中国製品の占める割合は大きく、価格高騰はすべての販売業にダメージを与えるだけでなく、米国消費者にも深刻な影響をもたらすだろう。(翻訳・編集/本郷)

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