Record China 2019年1月12日(土) 22時30分
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環球時報はフランスのグルメガイドブック・ミシュランガイドが中国で冷遇されている理由について報じた。写真はおしゃれな中国料理店。
環球時報は2019年1月11日付で、フランスのグルメガイドブック・ミシュランガイドが中国で冷遇されている理由について論じる記事を発表した。
記事は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの10日付文章を引用。「ミシュランガイドは2016年に上海レストランガイドを発表して中国市場に進出したが、中国で大きな注目と認知を得るための道のりはまだまだ長い」と主張した。
記事は続けて、「Airbnbが中国の同業者である途家に大きく引き離され、Uberが滴滴出行との価格競争で敗れた現象を考えてみるとよい」と論じ、中国の評価サイト美団点評が昨年「黒珍珠」レストランガイドを発表したことで、ミシュランガイドはさらに中国のグルメ愛好家たちの心をつかむことが難しくなったと主張した。「黒珍珠」ガイドは中国22都市、海外5都市にある700万件あまりのレストランから、330軒を選んだものだという。
記事によると、中国の美食家や飲食業界関係者たちは「ミシュランガイドのシステムはフランスの食事を評価するものであり、一たび欧州を離れてしまえばその輝きは失われる」など、ミシュランに対して冷ややかな態度を持っているという。
記事はさらに、近ごろミシュランガイドが観光関連機関や企業のスポンサーをつけていることに疑問の声が出ており、「黒珍珠」を運営する美団点評の王興(ワン・シン)CEOは「われわれは企業からの支援の影響を受けないレストランガイドを作ることをモットーとしている。これも、中国の美食文化のソフトパワーを伝え広めるうえで果たすべき責任の一つだ」と語ったと紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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