2018年2月8日、韓国与党「共に民主党」の禹相虎（ウ・サンホ）議員が、平昌五輪に合わせた安倍晋三首相の訪韓について否定的な見解を示した。韓国・ノーカットニュースが伝えた。

禹議員は7日に韓国のラジオ番組に主演し、平昌五輪に合わせて訪韓する安倍首相が文在寅（ムン・ジェイン）大統領との首脳会談で「慰安婦問題に対する立場や対北朝鮮制裁強化の意思を伝える」との考えを示していることについて、「そのような目的なら来ない方がいい」と述べた。禹議員は「安倍首相は祝うために来るべきだ」と指摘し、「韓国も2年後の東京五輪で同じようにアプローチすればよいのか」と批判。その上で「韓国に来て韓国国民の感情を刺激するような発言をすることは、日本の最高指導者の態度としてふさわしくない」と強調した。

また、韓国外交部の対応については「中国や米国と違い、日本とは立場や発言についての事前調整がうまくいっていない」と懸念を示した。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからも「来ても日韓関係が悪化するだけ」「マナーを守れないなら来ないで」「今からでも訪韓を阻止できない？韓国を敵と見ている人は入国禁止」など安倍首相の訪韓に反対する声が上がっている。また「首脳会談に慰安婦被害者を参加させて」と提案する声も。

一方で「外国の首脳が来ないと五輪は盛り上がらない。安倍首相でも来てくれてよかった」と主張する声や、「韓国には堂々と安倍首相を批判できる政治家が少ないという現実が悲しい」と嘆く声も寄せられている。（翻訳・編集/堂本）