「われわれは歓迎されていない」米国の中国人留学生が抱く失望感がはらむ危険性―米紙

Record China    2011年11月14日(月) 6時28分

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11日、米国の大学に在籍する中国人留学生の間に米国に対する失望感が広がっているという。米国での留学生活は、彼らにとって決して楽しいものではないようだ。写真は南京市の留学説明会。

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2011年11月11日、米ニューヨーク・タイムズ紙は、中国人留学生にとって米国でのキャンパス生活は決して楽しいものではないと指摘。こうした状況を深刻な問題ととらえる記事を掲載した。以下はその要約。

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04年に米国政府が打ち出したビザ緩和策により、米国の大学は積極的に中国人留学生を受け入れてきた。現在、米国で約13万人といわれる中国人留学生にとって、米国での学生生活は決して楽しいものではないようだ。まず「言葉の壁」があるため、なかなか授業に参加できない。さらに文化や習慣、価値観の違いからクラスメートとも会話ができず、自分の殻に閉じこもりがちになる。しかし、こうした状況は留学前の本人の努力次第で打破できるものだ。

ある中国人留学生は「教師に無視され、学生たちには『のけ者』にされた」と証言。またある学生は「中国人は米国に憧れ、米国に好感を抱いているが、実際に米国で生活するとマイナス感情しか抱けない」と嘆く。「米国は中国人留学生を歓迎するフリをしているが、心の中ではわれわれを疎んじている」と感じる留学生は少なくない。その彼らが中国へ持ち帰る「米国での不愉快な記憶」こそが、大問題なのだ。海外への渡航経験ゼロの中国人に比べて、留学を終えて帰国した中国人の方がより過激な民族主義や外国人排斥主義に走りがちだという。

増え続ける中国人留学生は米国にとって時限爆弾だ。帰国した彼らが今後の米中関係に与える影響は計り知れない。しかもそれが国際的危機をもたらす可能性は極めて大きく、米国は自らが招いた結果に翻弄されることになるだろう。(翻訳・編集/本郷)

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