2011年11月9日付の台湾・今日新聞によると、アップルの共同設立者で希代の天才スティーブ・ジョブズ氏本人による唯一公認の伝記「スティーブ・ジョブズ」が世界中で驚異的な売り上げを記録している。10月24日、世界18カ国・地域での同時発売以来、アメリカでは第1週で37万9000冊が売れ、売り上げランキングのトップに立った。中国でも同週に67万8000冊が売れた。

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すぐに品切れになるほど人気の伝記だが、更に驚くべきことは、すでに40バージョン以上の海賊版が中国で出回っているということ。同書の中国語タイトルは「ジョブズ」だが、コピー本は「ジョブズ伝」や「スティーブ・ジョブズ伝」、「ジョブズ伝：神の様な伝奇」、「アップルの父：スティーブ・ジョブズ」、「ジョブズの秘密日記」など、内容は一緒なのにタイトルはさまざまな物がある。

その上、内容までが正規版とは異なっている。海賊版が収録しているのは、1984年マイケル・モーリッツ著の「アメリカン・ドリーム 企業急成長の秘訣 アップル・コンピューターを創った男たち」をコピーしたもの。ずさんなコピーの結果、作者が違っていたり、なかには取材記者名がスティーブ・ジョブズとは何の関係もない中国人になっているものもある。コピーのスピードは驚異的だが、内容はお粗末極まりない。（翻訳・編集/内山）