自動車保有台数が世界の3%に達した中国、死者数の割合16%!事故大国の理由は?―中国誌

Record China    2011年11月9日(水) 16時34分

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7日の中国経済週刊によれば、中国は台数にして世界の3%の自動車を保有しており、これによって世界の死者数の16%を占めているという。問題点は中国人ドライバーの資質だけなのか?写真は中国の中央分離帯。

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2011年11月7日の中国経済週刊によれば、中国は台数にして世界の3%の自動車を保有しており、これによって世界の死者数の16%を占めているという。中国の自動車事故はなぜここまで多いのか。今やドライバーにとって、中国は世界最悪の危険地帯となっている。米国人と中国人の素養に大きな差があるとは思えない。だが、中国都市部における1万台あたりの死亡事故発生率は米国の17.8倍だ。「資質論」で自動車事故の本当の原因が隠匿され、交通管理部門の責任も追及されないままだ。

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米国と中国の自動車教習所の教習内容を比較すると、問題点の一つが浮かび上がる。米国で教えるドライバーの死角は、中国では聞いたことがない。米国で運転するものなら、霧が出たらアップライトをつけてはいけないと知っている。アップライトが対向車の視線を邪魔し、自分が事故に巻き込まれる危険性も知っている。中国では教えない。中国で教えるのはよく見て、反応を早くすることだ。基本的な安全知識さえ教えていない。

米国で高速道路事故が起こると、交通警察は少なくとも200メートル離れた地点に発光器を置いて車線変更を促す。後から来たドライバーは事故地点を十分迂回することができる。中国では数十メートル地点に発光掲示板を置くが、これだとドライバーが確認してから事故地点到達まで数秒しかないので反応は難しい。中国では中央分離帯によく花壇を作る。この花壇はドライバーの注意をそらすだけでなく、花壇の手入れや水やりで渋滞も引き起こしている。

   

全米で事故発生率ワースト10の交差点を研究したところ、こうした交差点の信号は高さが足らないことに気づいた。前方にトラックがあれば、後方車は信号が変わったことに気づかず衝突してしまう。信号機を改良すると、翌年の事故発生は15%減少したという。この研究結果はすでに公開されており、特許使用料も必要ない。中国でも応用可能だ。

中国人自身が「中国のドライバーは資質が悪く、死んでもいい存在だ」などと思っているなら、交通管理部門の仕事も現状のままだ。教習所に金を払い、交通局の幹部を昇進させ、自分たちは資質が劣っているなどと自ら進んで思っていれば、その結果はいつか自分に帰ってくる。(翻訳・編集/渡邊英子)

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