Record China 2011年11月2日(水) 17時52分
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31日、中国の衛星政党(民主党派)の1つ「中国民主同盟」の党員がブログで、始まったばかりの「孝行心に富む子供100万人育成プロジェクト」について、社会が神経症を病んでいる証拠だと批判した。写真は5月、母の日に合わせ、妊婦体験をした安徽省の子供たち。
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2011年10月31日、中国の衛星政党(民主党派)の1つ「中国民主同盟」の党員である周蓬安(ジョウ・ポンアン)氏は、中国倫理学会がスタートさせたばかりの「孝行心に富む子供100万人育成プロジェクト」について、自身のブログ上で「社会は神経症を病んでいる」と痛烈に批判した。以下はその要約。
【その他の写真】
中国全土の4歳から6歳までの子供を対象に実施されるプロジェクトの目的は、「今後5年間で孝行心に富む子供100万人を育てる」というもの。孝行心とは目上の人々に対する思いやりであり、中国の文化価値の根幹をなしている。だが、孝行心があるか、ないかの判断は人それぞれ。中国倫理学会は「成績優秀な子供の96%に孝行心があった」と報告しているが、幼い子供の一体何を基準に「孝行心がある」「孝行心がない」と判断したのだろうか?
孝行心は尊ばれるべきもので、幼い子供のころから培われるべき精神だ。だがそれは社会全体の意識のなかで自然と学び取るもので、「プロジェクト」などという形式で教えるものではない。しかも「5年間で100万人」といった数字を打ち出すこと自体、このプロジェクトが効率主義や成績至上主義にまみれた計画であることを露呈している。
中国には「○○学会」や「○○委員会」などの下部組織が多数存在する。そのどれもが上部組織に寄生し、国民の血税を使っては無駄な調査や計画を実施。デタラメな数字やデータを公表しては国民をだましている。このような行為こそ「民族に対する不孝」だ。政治体制を改善しようともせずに反腐敗キャンペーンを連呼するのと同様、「孝行心プロジェクト」は社会全体が病んでいる現れだ。(翻訳・編集/本郷)
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