日本の中小企業を中国から遠ざけるな、彼らが中国を避ける理由を省みよ―中国紙

Record China    2011年11月2日(水) 7時50分

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1日、中国紙は日本大学大学院の李克教授の寄稿「日本の中小企業を中国から遠ざけるな」を掲載した。写真は昨年10月、大連で開かれた日中貿易投資展示商談会。

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2011年11月1日、中国紙・環球時報は日本大学大学院の李克(リー・コー)教授の寄稿「日本の中小企業を中国から遠ざけるな」を掲載した。以下はその内容。

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東日本大震災後、日本は産業の海外移転を進めている。多くの中国企業はその恩恵に預かりたいと思っているが、彼らは故意に中国を避け、台湾や東南アジアを選んでいる。日本の中小企業はなぜ、中国企業と提携したがらないのか?

ここで友人の体験談を紹介しよう。彼は花の栽培・販売をしており、特に日本の菊の品質の高さに注目していた。日本の菊は大きく、色も鮮やかで、花の大きさもほぼ均一。かなり難しい技術を要する。数年前、友人はこっそり日本の菊の種を手に入れ、中国で育ててみた。だが、その出来栄えは日本で見たものとは雲泥の差だった。

その後、日本の菊栽培所を見学する機会を得た。そこでようやく違いが分かった。中国では農家の勘と経験に頼って育てているが、日本では栽培手順が確立しており、1日に与える水や肥料の量なども徹底的に管理されている。

友人は早速、提携を申し出たが断られた。日本側は自分たちの栽培方法を中国側に知られたくなかったのだ。3分の1のコストで同等の品質のものを作り、輸出されてしまってはたまらない。彼らは中国の知的財産権や特許保護などの問題が心配で、目の前の儲けを放棄した。

日本の中小企業も少子高齢化で物が売れなくなった日本を飛び出し、中国市場に打って出たいという気持ちはある。それでも中国企業とは手を組みたがらない。日本メーカーの友人からこんな話を聞いた。ある中国企業が来日し、製品を1台購入していった。それっきり音信不通になっていたが、気付いたらその会社は「パクリ版」を製造し、堂々と販売していた。

日本企業は信用を重んじる。これに対し、中国企業は平気で相手を裏切る。こうしたニュースがマスコミを通じて広がり、中国に対するイメージは悪化の一途をたどっている。これに加え、昨今の日中関係のゴタゴタだ。彼らが中国企業との提携をためらうのも無理はないだろう。(翻訳・編集/NN)

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