人の善意踏みにじる“瀕死”の物乞い―浙江省金華市

Record China    2011年10月26日(水) 16時4分

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23日、中国・浙江省金華市の繁華街に出現した2人組の物乞い。1人は地面に横たわって微動だにせず、まるで瀕死の状態に見えたのだが…。

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2011年10月23日、中国・浙江省金華市の繁華街に出現した2人組の物乞い。1人は地面に横たわって微動だにせず、まるで瀕死の状態に見えたのだが…。チャイナフォトプレスの報道。

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全身を白い布に覆われてうつ伏せになっている人物と、その傍らに佇む男。うつ伏せの人物は背中の部分だけが露出しているが、その中心部はこぶのように盛り上がり、上から当てた包帯に血がにじんでいる。傍らの男によると、倒れているのは彼の母親で、治療に1万元(約12万円)が必要なため、こうして人々の善意を募っているこのこと。

心配した通行人が、その“母親”の様子を見ようと近づくと、男はかたくなに拒否。「まずは病院に連れて行ったら?」と言っても取りつく島もない。そこである人が現場に警察を呼ぶと、男の様子が一変した。

警官は事情を把握しようとするのだが、男は応じない。名前を聞いてもはっきりしない。警官が無理やりに“母親”を覆う布をどけると、中にいたのは50歳代とおぼしき男性。すると男は、「彼は兄だ」と言い出す始末。背中の包帯に滲んでいた血は豚の血だということもわかった。

「人から金をだまし取るんじゃない」。警官に厳しく叱責されると、男はすごすごとその場をあとにした。地面に伏していた人物もすっくと立ち上がり、普通に歩いて去っていった。彼はもともと病気でも怪我でもなく、生まれつきの円背(脊柱後弯症)だということだった。(翻訳・編集/愛玉)

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