中国、青海チベット高原の水利制御=アジアを牛耳る目的―タイ英字紙

Record China    2011年10月24日(月) 21時57分

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18日、中国は国内を流れる大河の水をコントロールすることで、近隣諸国の水資源に大きな影響を与えることができる恐ろしい存在になると、タイの英字紙が指摘した。写真は豊かな水をたたえる青海チベット高原。

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2011年10月18日、タイの英字紙、バンコク・ポスト(電子版)は「Hydro(水利)コントロールは中国を恐ろしいhydra(ヒュドラー・ギリシャ神話の怪物)に変える?」というタイトルで、中国の水利外交戦略が近隣諸国に与える危険性についての記事を掲載した。20日付で環球時報が伝えた。

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中国は国際河川の水源と流れを制御するという、非常に難しい課題に取り組んでいる。中国は世界一のダム国であり、全世界に約5万基といわれる大型ダムの半数以上を所有。新中国成立後、アジアの水利地図は大きく変わったが、重要な国際河川の水源地の多くが中国と関わりがある。たとえば世界最大の淡水資源を擁する青海チベット(青蔵)高原は中国や南アジア、東南アジアの血脈ともいえる大河の水源地だ。しかし中国は下流域の国家に対して冷淡な態度をとり、これら水資源の共同管理や開発利用の協議を拒み続けている。

さらに中国の大型ダム建設ブームが国内から国外に移行してからは、近隣諸国との水資源をめぐる争いは激化の一途をたどっている。世界の水力発電設備市場を独占する立場から、中国が世界最大の海外ダム建設国家になる日も近い。水資源をめぐって緊張状態にあるパキスタンのカシミール地方やミャンマーのカチン州やシャン州までもが中国のダム建設予定地になるだろう。アジアの平和と安定のために、中国は現在の水利政策を改めるべきだ。さもなければ、中国はアジアの「給水栓の管理人」として、近隣諸国から大量の金銭をせしめることになる。(翻訳・編集/本郷)

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