Record China 2011年10月20日(木) 19時48分
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19日、台湾紙・旺報の特約主筆、宮鈴氏が「本土のマイクロブログはなぜ馬総統の談話を狂ったように転送するのか」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は9月、杭州で開催された展示会「辛亥革命と台湾同胞」。
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2011年10月19日、台湾紙・旺報の特約主筆、宮鈴(ゴン・リン)氏が「本土のマイクロブログはなぜ馬総統の談話を狂ったように転送するのか」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
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台湾の馬英九(マー・インジウ)総統が元旦に発表した談話が10月10日の台湾の建国記念日「双十節」に合わせ、中国本土のマイクロブログを席巻している。台湾では考えられないことだが、それだけ中国本土の人々は政治家の発言に敏感なのだろう。だが、深く掘り下げてみると社会に不満を抱える本土の人々の心の叫びが聞こえてくる。実は、馬総統が主張した「中華民国の主権」の部分に深く共感したのだと思われる。
長い間、中国共産党は「中国人に『民主』は適さない」と宣伝・指導し続け、多くの知識人の心のわだかまりとなっていた。だが、馬総統は談話で幾度となくこう主張したのである。「民主を取り入れるとたちまち混乱が生じると言っている中国本土の人々にとって、台湾は起死回生の特効薬だ。台湾にできて、本土にできないわけがない」と。
また、人権問題では「本土政府が台湾と歩調を合わせることを希望する」とも言っている。周知の通り、本土社会では特権乱用が横行し、公平性が失われている。馬総統が国民党大会で弁当を食べるなどぜいたくを慎んでいるのに対し、本土では公務員による「公用車の私物化」「公費による会食・接待」「公費での海外視察旅行」の「三公」消費が後を絶たない。言論の自由はなく政府に異論を唱えれば捕まってしまう。
中台の主権争いに関しても、馬総統は「これは政権争いではなく、生活方式の争い」だとしている。一党独裁に飽き飽きしている人たちにとって、「民が主役の社会」で生きることはどんなに理想的だろうか。誰が政権を握ろうとも重要なのは今の社会体制と生活状況に満足しているかどうかではないのか?平等と自由、民に主権がある社会が良いに決まっている。
この60年、台湾の人々は共産党を嫌い、共産党を疎んできた。なるべく関わらないようにと願ってきたが、経済・貿易分野での往来はどんどん活発化し、もはや壁を作るのは不可能となっている。ならば、「民が主役の社会」に対する共通の願いを前面に押し出し、本土の人々を感化していけばよいのではないか。その方が台湾の存在を理解してもらいやすいと思う。(翻訳・編集/NN)
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