2011年10月7日、温州高速鉄道追突事故の負傷者にいまだに補償金が発給されていないことが分かった。チャイナ・デイリーが伝えた。

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7月23日、浙江省温州市で高速鉄道の衝突・脱線事故が発生。40人が死亡し、200人以上が負傷する大惨事となった。メディア、ネット世論が事故を注視するなか、中国政府は徹底的な事故原因究明と被害者への補償を約束した。

しかし、現時点では政府の約束が守られたとは言えない。専門家グループによる事故調査報告書は9月中旬までに公表される予定だったが、10月に入った今も公表されていない。さらに負傷者に対する補償金も基準額こそ発表されたものの、いまだに支払われていないという。

事故で兄弟を亡くした陳麗華（チェン・リーホア）さんは「もう二度と鉄道には乗らない」と話す。自動車学校を経営していた陳さんだが、事故で体だけではなく心にも重い傷を負い、いまだに仕事に復帰することができない。

事故で現金、キャッシュカード、営業許可証が入ったトランクを失った。しかし遺失物については中身を証明できないかぎり補償はできないと言われたばかりか、負傷者に支払われる補償金もいまだに受け取っていないと話している。（翻訳・編集/KT）