朱鎔基前首相は香港紙がお気に入り、その理由は「本土の新聞は私の悪口を書かないから」―中国

Record China    2011年9月16日(金) 13時3分

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8日、中国で朱鎔基前首相の発言録が発売された。その中で、香港紙を好んで読む理由について「中国本土の新聞では私の悪口は見つからないから」と述べていたことも明らかにされた。写真は福州の書店に並べられた朱前首相の発言録。

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2011年9月8日、中国で朱鎔基(ジュー・ロンジー)前首相の発言録が発売された。その中で、香港紙を好んで読む理由について「中国本土の新聞では私の悪口は見つからないから」と述べていたことも明らかにされた。9日付で人民網が伝えた。

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朱前首相は様々な場面で「香港の世論を非常に重視している」と述べ、香港メディアに対する偏愛ぶりを強調。首相就任後の国務院第1回全体会議の席でも「私は香港紙を1日に最低3紙は読んでいる」と発言している。

8日に発売された朱前首相の発言録「朱鎔基講話実録」でも香港メディアに対する「愛と恨み」が入り交じった気持ちが見てとれる。2001年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)では「昨年、香港のある新聞社が私を『悪党』の『ゴッドファーザー』だと報じたのを見て、笑ってしまった」と発言。

その記事は米国の報道を引用したものだとしていたが、「元記事では私を『ゴッドファーザー』のように説教するなと言っているだけで、『悪党』とは言っていなかった」と種明かしをしただけで、こうした中傷めいた報道も寛大に受け流していた。

朱前首相は香港紙を好んで読む理由について、「中国本土の新聞では私の悪口は見られないが、香港紙ではこういった記事はよく見かける。『他山の石、以て玉を攻むべし』という通り、それにより自らの誤りを戒めることができる」と述べている。

「批判は鋭くても構わない。これが報道の自由だ」と“悪口”歓迎の姿勢まで示したが、一方で「1番良いのは罵倒したり、皮肉を言ったりしないこと。英国のブレア首相は毎日5分しか新聞を読まないそうだ。そうでないと、自信を失くしてしまうらしい」といったちゃめっ気も見せている。(翻訳・編集/NN)

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