中国は“G2”ではなく、EUを加えた“G3”世界の誕生を願っている―海外メディア

Record China    2011年9月15日(木) 5時7分

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8日、英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、「なぜ中国は“G3”世界の誕生を願っているのか」と題した記事で、中国が米国、中国、EUの3つの勢力が相対する世界の誕生を期待している理由を解説した。写真は米ドル紙幣と人民元紙幣、ユーロ硬貨。

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2011年9月8日、英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、「なぜ中国は“G3”世界の誕生を願っているのか」と題した記事を掲載し、中国が米国、中国、欧州連合(EU)の3つの勢力が相対する世界の誕生を期待している理由を解説した。13日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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米国の絶対的な優勢が崩れつつある中で、世界の新しい秩序については諸説いろいろあるが、その中で最も不適切で、危険な説は“G2”かもしれない。米国人はライバルがこんなにも早く自分たちと肩を並べることを快く思っていないし、中国人も実力に見合った重い責任を負うことを望んでいない。

米中関係は融合しにくく、何の成果ももたらさない可能性さえある。しかし、G2を話題にする人々が常に存在するのは、その他の組み合わせがすべて役不足だからである。例えば、G20は地球温暖化や核拡散問題は言うまでもなく、主要目的である金融・財政政策の健全化でさえまともに決められない。

事実上、我々は今、世界経済の総量の約60%を占める“G3”世界で生活しているのである。その内訳は米国の軍事力と消費、中国の資本と労働力、EUのルールと技術力だ。三者の経済や人口、軍事力が強大である以外に、さらに重要な要素として、それぞれの統治モデルが並外れたバイタリティを持ち、他の国々に大きな影響を与えていることが挙げられる。三者の行為と決定のみが、世界全体に影響を与えられるのである。

三者間の関係も重要だ。米中経済の重要性は日々増している。さらに、多くの米国アナリストが忘れてしまっているが、「EUと中国の関係の密接度は、多くの分野で米中関係に勝るとも劣っていない」という単純な事実もある。EUは中国向け技術輸出の一大基地であり、対中投資も対中貿易赤字も米国よりも多い。中国人留学生や中国政府の技術担当者がEUを訪問する人数も、米国を上回っている。

中国は通貨政策や貿易政策などの分野で、EUの力を借りて米国に対抗したいと強く願っている。中国は米国、中国、EUの3つの勢力が相対する世界の誕生を期待しているのである。

米中2カ国が共同管理する世界は、前世紀と同様、激動の100年という歴史の再演を招くだろう。我々が21世紀に新たな冷戦を避けたいと願うならば、G3の成立は良好な発端となるだろう。(翻訳・編集/HA)

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