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12日、中国国家海洋局は福島第1原発の放射性物質が中国海域にすでに流入している可能性は排除できないとの見解を発表した。写真は4月、北京の密雲ダムに設けられた放射線量測定所。
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2011年8月12日、中国国家海洋局は西太平洋の一部海域で中国海域の300倍の放射性物質が検出されたとの調査結果を受け、「汚染海域の範囲が日本側の発表を超えている。放射性物質が中国海域にすでに流入している可能性も排除できない」との見解を発表した。15日付で人民日報(電子版)が伝えた。
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調査が行われた場所は福島から東に25.2万平方キロメートルの公海海域で、今回発表されたのは一部の海水サンプルの最初の分析結果。それによると、サンプルのすべてからセシウム137とストロンチウム90、それに通常海水からは検出されないセシウム134が検出された。うち、セシウム137とストロンチウム90の値が最も高く、中国海域のそれぞれ300倍と10倍を超えていた。
この結果を受け、同局は「日本の東と東南方向の西太平洋海域はすでに福島第1原発の放射能漏れ事故の顕著な影響を受けている」との見解を発表。「調査海域の海洋生物が程度は異なるものの汚染されていることは間違いない」とした。また、福島から東の海域は海流が複雑であるため、放射能で汚染された物質が様々な経路で中国が管轄する海域に流入している可能性も排除できないとの見方を示した。(翻訳・編集/NN)
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