<中華経済>EU反ダンピング関税で中国製部品の不足深刻化―イタリア

Record China    2011年8月10日(水) 7時31分

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9日までに、イタリア国内で中国製ファスナー製品が深刻な品不足に陥っていることが、ファスナー製品の専門ポータルサイト「金蜘蛛緊固網」の取材で明らかになった。

2011年8月9日までに、イタリア国内で中国製ファスナー製品が深刻な品不足に陥っていることが、ファスナー製品の専門ポータルサイト「金蜘蛛緊固網」の取材で明らかになった。

イタリアファスナー製品卸売組合(UDIB)のEnea D`Incecco組合長は、先日開かれた「2011年第1回イタリアファスナー製品販売会議」において、欧州連合(EU)による反ダンピング関税が原因で、中国製のねじやボルトがほとんど輸入されず需要が逼迫していると発言。原材料の値上がりも重なり、中国製部品の価格がかなり高騰していると訴えた。

イタリアのファスナー産業は、大型メーカーがエンドユーザーを抱え込んでいるため、卸売業者が新たな顧客と大口貿易契約を結ぶのは困難だった。しかし7月15日に世界貿易機関(WTO)が「EUの反ダンピング関税はWTO協定に反する」との判断を下したことから、卸売業者らはいち早く中国製部品の供給を再開することで取引のチャンスを得ようと懸命だという。

金蜘蛛緊固網は、11月に広東省広州市で中国最大規模となるファスナー製品展示会を開催する。同展示会の組織委員会は、「イタリアは中国製品への関心が高い。過去5回の展示会に来場した外国人バイヤーのうち、最も多かったのはイタリア人だ」と述べ、次回の展示会では、反ダンピング関税問題に終止符が打たれたこともあり、イタリアをはじめEUからのバイヤーが急増すると予想している。(翻訳・編集/JX)

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