2011年7月21日、韓国紙・亜洲経済によると、迅速な技術革新が進む中国企業は低価格・高品質な製品を武器に絶えず韓国企業を脅かしているが、このような手ごわいライバルに直面した韓国は技術革新で中国の挑戦を迎え撃とうとしている。環球時報（電子版）が伝えた。

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中国政府は「走出去」戦略と称して中国企業による海外進出・海外投資を推奨してきたが、この政策の成功に続き、近年、中国企業の低価格、高品質の製品は飛躍的な成長を遂げ、韓国企業に脅威を与えている。

韓国サムスン経済研究所の朴燦洙（パク・ チャンス）首席研究員は20日に発表された報告書「革新強国―中国の技術と韓国の対応」の中で、「中国の革新力は質と量の両方の面ですでに世界水準に近づいている」と指摘した。

中国の年間平均の全要素生産性（TFP）は4．46％と韓国の3．36％より高い。TFPとは、生産活動における一定時間内の効率を表し、すべての生産要素投入量と産出量の関係を計測するための指標として、労働や資本の成長では説明できない、技術上の進歩を表した数値である。

中国は技術進歩率でも3．87％と韓国の2．12％よりも高く、特にパソコン、テレビ、通信設備などの電子産業の分野では、中国（20．26％）、韓国（2．40％）と韓国を大きく引き離している。

朴首席研究員は「韓国は主力産業である電子、自動車産業でも中国との技術格差が迅速に縮小されている。製薬、太陽エネルギー、電気自動車などの分野では、中国の技術はすでに韓国を超えている」と述べ、韓国はこれらの産業への積極的な投資やシステムの構築に注力すべきだと指摘した。（翻訳・編集/若林亜希）