2011年7月1日までに、独フォルクスワーゲン（VW）社が広東省仏山市と江蘇省儀征市に建設を計画している新工場の建設が許可されたことが、温家宝首相の欧州3カ国歴訪に合わせ行われた中独経済技術フォーラムで発表された。中国の各メディアが伝えた。

今回許可されたのは、一汽大衆の仏山工場と上海大衆の儀征第五工場で、年間生産能力はそれぞれ30万台。これを受け同社のMartin Winterkorn管理董事会主席は、一汽集団の徐建一董事長、上海汽車集団の胡茂元董事長とベルリン市で共同声明を発表し、生産拡大に向けた協力体制をアピールした。

VW社は、中国での需要急増に対応するため、2011年から15年の5年間に106億ユーロの投資を行い、中国国内の生産能力を年300万台規模まで拡大する計画を発表している。今後は上海大衆の南京工場と一汽大衆の成都工場を拡張し、生産能力をそれぞれ30万台と35万台引き上げる。（翻訳・編集/JX）