金正日総書記が訪露中止、中国依存脱却へのカードとして再実現の可能性も―中国メディア

Record China    2011年7月1日(金) 13時48分

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29日、北朝鮮の金正日総書記が、30日より予定していた訪露を中止したと伝えられた。写真は09年3月、中国・安徽省淮北市を出発する北朝鮮への支援物資。

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2011年6月29日、北朝鮮の金正日総書記が、30日より予定していた訪露を中止したと伝えられた。日韓メディアの報道を中国・環球時報が伝えた。

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金総書記が先月30日からの日程でロシア極東のウラジオストクを訪問し、メドベージェフ大統領と首脳会談を行う予定だったが、「総書記の健康上の理由」で訪問が突如取り消しとなった。ロシア大統領府も29日、メドベージェフ大統領が30日にウラジオストクを視察で訪れることを認めながら、金総書記との首脳会談については実施を否定した。これについて、ロシア・韓国・日本のメディアではさまざまな理由を推測している。

エネルギー・食糧でロシアの支援を得たい北朝鮮。六カ国協議について話を進めたいロシア。双方の意向がかみ合わないことが濃厚であったため、会談が中止されたと伝えたのは日本のメディア。一方で、韓国・聯合ニュースは「今回の金総書記の訪露は、極度な中国依存を脱却し外交上の優勢を得ることが目的だった」と分析し、ロシアからの投資を引き入れることで、事実上中国の独占状態となっている羅先(ラソン)経済特区の活性化も図ると報じた。

過去に何度も訪露予定を中止している金総書記が、最後にロシアを訪れたのは02年8月。前回はプーチン大統領(当時)との極東会談を実現させている。もっとも、韓国・聯合ニュースが先月29日付で伝えたところでは、北朝鮮が経済的にも外交的にも孤立している現在、「訪露」という切り札は、まだ北朝鮮の手の内に残されている可能性が否定できない。今回の首脳会談が完全に取り消しとなった可能性は8割程度と見積もっている。つまり、残り2割は「日を改めて実現」と見ているわけだ。

両国関係の強化は、ロシアにとってもメリットがある。極東地区の安全問題を改善するほか、国際社会での影響力や存在感を増すからだ。(翻訳・編集/愛玉)

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