艾未未氏の保釈、国際社会の圧力を受けての措置か―英メディア

Record China    2011年6月23日(木) 14時22分

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22日、中国を代表する芸術家で、体制批判の立場をとる艾未未氏が保釈されたことが分かった。中国国営新華社通信が発表した。写真は艾氏も設計に関わった北京五輪のメインスタジアム北京国家体育場(通称:鳥の巣)。

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2011年6月22日、中国を代表する芸術家で、体制批判の立場をとる艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏が保釈されたことが分かった。中国国営新華社通信が発表した。同氏は今年4月に中国当局に拘束されており、その事由は脱税容疑と報じられていた。英公共放送BBC電子版(中国語サイト)の報道。

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今年4月3日、香港を訪れるために向かった北京首都国際空港で拘束された。数日後、中国外交部はその拘束理由を「経済犯罪」とし、のちに脱税と発表した。このほどの保釈に当たって、中国公安局は「本人が容疑を認めたため」「持病があるため」「本人が未納付分の納付意思を示したため」としている。なお、本人から保釈の事実は確認されたものの、そのほかの詳細については「何も話せない」と話したと報じられた。

キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表はこの知らせを歓迎すると同時に、広く注目を集めた一連の拘束事件に関して中国当局のやり方を批判している。イェジ・ブゼク欧州議会議長の発言はさらに直接的で、「彼の拘束には正当な理由がなく、まったく受け入れ難いがたいものだ」としている。このところ中国で増えている人権活動家や体制批判派の取り締まり案件の1例だと位置付けた。

人権組織アムネスティ・インターナショナル・アジア太平洋局のキャサリン・ベイバー副局長は、「艾氏の保釈は重要なステップ。しかし、彼は完全な自由を獲得すべきであり、違法な軟禁などを受けるべきではない」と発言。中国では多くの活動家が釈放後に事実上の軟禁下に置かれていると考えられている。

温家宝首相の欧州歴訪を24日に控えての措置とも見られる。国際的人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)アジア・アドボカシー局長のソフィー・リチャードソン氏は、「国際社会による艾氏への支持、そして同氏の拘束に対する反発がなければ、中国当局が彼の釈放に踏み切ることはなかっただろう」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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