2011年6月1日、中国の公安当局によって拘束されている著名な現代美術家、艾未未（アイ・ウェイウェイ）氏が英国王立芸術院の名誉会員に選ばれた。2日付で香港紙・明報が伝えた。

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艾氏は4月3日、香港へ向かう際に北京首都国際空港で身柄を拘束された。当局の発表によると拘束理由は「脱税、会計資料破棄」。同氏は2008年5月に起きた四川大地震で、校舎の下敷きとなって亡くなった児童・生徒の名簿を作成するなどして、当局の責任を追及する活動をしていた。

芸術院は今回の選出理由について、「中国および国際的に現代で最も重要な文化人の1人」としている。名誉会員は英国以外に居住している芸術家に贈られる。毎年2人までで、今年は艾氏とともにデンマークの画家パー・カークビー氏も選ばれた。艾氏の姉はこの件について、「弟には知らされないと思う」とコメントしている。（翻訳・編集/NN）