2011年5月30日、カナダ華字紙・明報は、この1年間にバンクーバーを訪問した中国人観光客が10万人の大台を超えたと報じた。出境目的地国家・地域指定（ADS指定国・地域）締結から1年、中国人観光客の数は大きく増加している。

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昨年6月、中国とカナダはADSを締結した。認可された旅行社が主催するツアー旅行では、旅行社が一括してビザを取得することが可能で、旅行客の手間が大きくはぶけることになる。

ADS締結から1年、バンクーバーを訪問した中国人観光客は10万6158人。前年比18．9％増と大きく増加した。またADS認可を受けている旅行社によると、バンクーバー以外の都市からカナダに入国し、その後バンクーバーに移動した観光客はこの数字に含まれていない。実際にはより多くの中国人観光客が訪問しているという。

ADS締結に際し、ツアーから離脱しカナダに住む違法滞在者の増加が懸念されていた。旅行会社に勤める林敏さんによると、ADSツアー以外の通常ツアーでも違法滞在はありうる事態だと反論。問題を起こせば資格が取り消される可能性があるADS認定旅行社のほうが、違法滞在防止に積極的に取り組んでいるとコメントした。（翻訳・編集/KT）