北京市、河北省など周辺自治体に水の提供呼び掛ける=水不足深刻で―中国

Record China    2011年5月28日(土) 9時15分

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26日、深刻化する中国の水不足で、北京市では周辺自治体に給水協力を求めるとともに、一層の節水と水の再利用を呼びかけている。写真は中国河南省。

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2011年5月26日、深刻化する中国の水不足で、北京市では周辺自治体に給水協力を求めるとともに、一層の節水と水の再利用を呼びかけている。中国新聞社が伝えた。

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北京市民1人当たりの水資源量が国際水準の1割程度(約100立方メートル)まで減少したと伝えられたことについて、同市水道局の畢小剛(ビー・シャオガン)副局長は「季節や人口、降雨量によって変化する。市の人口約1960万人から計算すると、1人当たり120立方メートルはある。雨季が来れば数字は変わるだろう」と予測し、節水と水再利用の必要性を強調した。

また、北京市が河北省など周辺自治体に求めている水の提供について、同局長は「基本合意に達した」としたものの、具体的な量については言及しなかった。北京市と周辺自治体は2008年以降、水田をトウモロコシなどの乾燥に強い作物に切り替える転作政策を実施。水の供給源拡大を目指しており、同局長は「成果は上がっていて、地元農民にも歓迎されている」と強調した。

しかし、黄河の水を北京へ送る「引黄済京」計画、中国南部の水を北部へ送る「南水北調」計画など大規模な送水プロジェクトもまだ準備段階。給水開始は早くても14年の見通しだ。地下水の枯渇も懸念される中、北京市ではスキー場、ゴルフ場などへの給水制限を強化し、さらなる水不足に備える予定だ。(翻訳・編集/AA)

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