中国の干ばつは天災か、それとも人災か―米メディア

Record China    2011年5月26日(木) 12時52分

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18日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語サイトは、記事「中国の干ばつは天災か、それとも人災か」を掲載した。長江流域は深刻な干ばつに見舞われているが、三峡ダムなどの影響による人災だとの指摘もある。写真は5月、中国各地の干ばつ。

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2011年5月18日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語サイトは、記事「中国の干ばつは天災か、それとも人災か」を掲載した。

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長江流域は深刻な干ばつに見舞われている。湖北省では中型ダム4基、小型ダム1388基で、灌漑(かんがい)が可能な最低水位を下回り、農業に深刻な被害を与えている。江蘇省の一部河川は過去50年間で最低の水位を記録、水運がストップした。

中国を見舞う天災。地球規模での気候変動が影響しているのみならず、三峡ダムなどの大型水力発電所や長江の水を北部に運ぶ南水北調計画など人為的要素が事態を悪化させていると、あるアナリストは指摘する。

中でも評価が分かれるのは三峡ダム。長江水利委員会の王景全(ワン・ジンチュエン)氏は三峡ダムにより下流の流れが変わったことが干ばつを悪化させていると指摘した。一方、長江水利委員会総エンジニア、中国工程学院院士の鄭守仁(ジョン・ショウレン)氏は三峡ダムがなければ干ばつはもっと深刻で、長江の水運にも支障が生じていたと反論する。

なお、中国官制メディアの報道によると、湖北省など下流域での干ばつを緩和するため、三峡ダムは5月7日から11日にかけ4億立方メートルの水を放流した。(翻訳・編集/KT)

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