米下院議員が軍事目的のレアアース備蓄を提案、中国の独占生産に危機感―米紙

Record China    2011年5月24日(火) 11時56分

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24日、安全保障の観点から、米国会議員が軍事目的の希土類(レアアース)備蓄を提案している。写真は内モンゴル自治区の希土類採掘施設。

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2011年5月24日、米ウォール・ストリート・ジャーナル中国語版によると、米国会議員が軍事目的の希土類(レアアース)備蓄を提案している。

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「JDAM(Joint Direct Attack Munition、ジェイダム、総合直接攻撃弾)などの精密誘導装置とiPad2の共通点は何かわかるかね?両方とも希土類、つまり17種類の希土類磁石に依存しているということだ。」共和党のマイク・コフマン下院議員は、このほど12年度の「対外政策権限委託法」改正にあたって、米国防総省による希土類備蓄を提案、来週の下院議会で採決される見通しだ。

コフマン議員によると、中国が唯一とも言える希土類産出国となっているが、地質学的には希土類は決して希少ではない。しかし中国が希土類の採掘と加工を独占している。米国会計検査院(GAO、Government Accountability Office)の10年度の報告書で、中国の09年の希土類酸化物の生産量は世界全体の97%を占めたという。中国政府がその輸出規制を敷いたのだから、米司法省国家安全保障部(NSD)が茫然自失になったのも無理もない。

同議員は、米国の安全保障の観点から、希土類の備蓄政策の重要性を強調している。(翻訳・編集/津野尾)

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