<外国人が見た中国>中国女性は負けず嫌いで勝気、30年前は清楚で謙虚だったが…

Record China    2011年5月24日(火) 3時53分

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17日、ロイターBREAKINGVIEWSのコラムニスト、ヒューゴ・ディクソン氏のブログ記事「負けず嫌いで勝気な中国女性」が同社中国語版ウェブサイトに掲載された。写真はSOHO中国の張欣CEO。

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2011年5月17日、ロイターBREAKINGVIEWSのコラムニスト、ヒューゴ・ディクソン氏のブログ記事「負けず嫌いで勝気な中国女性」が同社中国語版ウェブサイトに掲載された。以下はその内容。

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筆者が西側国家による初の訪中学生団のメンバーとして中国を訪れたのは1979年のこと。毛沢東が亡くなって3年、トウ小平が改革開放政策を打ち出し、一人っ子政策が始まったばかりの頃だった。その後、今年3月に再訪するまでの長い間、筆者の中国体験は空白が続く。

もはや毛沢東の肖像画は消え失せ、人民服を着ている人も見かけなくなった。だが、今回の再訪で感じた変化はこればかりではない。筆者を最も驚かせたのは、中国女性が負けず嫌いで勝気になっていたことだ。こうした現象は一人っ子政策の副産物なのか?

筆者は大手不動産開発会社・SOHO中国の張欣(ジャン・シン)CEOに会った。彼女は礼儀正しく、魅力に溢れる女性だ。処世術にも長けている。友人であるオリバー・ストーン監督の映画「ウォール・ストリート」(2010年)にもゲスト出演し、世界的な建築家のザハ・ハディッド氏に少なくとも3つのオフィスビル開発プロジェクトを依頼している。彼女は中国だけでなく世界のエリートと言って良いだろう。

その数日後、上海のパーティーでカレン・チャンという素敵な女性と出会った。そのパーティーの参加者は若くて育ちの良い金持ちばかり。大半は自分の慈善団体を持ち、環境問題にも高い関心を寄せている。筆者は隣り合わせになったカレンと文化、政治、経済などについて熱く語り合った。

ところが、彼女が急に怒りだした。「大手の記者だからっていい気にならないでよ。何が何でも自分の意見を通そうと思ったら大間違い。あなたは中国を知らなすぎる」と言うのだ。彼女はいわゆる「富二代」と呼ばれる金持ちの2代目。海外で教育を受け、海外の投資銀行で働いた後、上海に戻り、両親の不動産会社を継いでいる。座右の銘は「善行はなにより親孝行が優先する」。

カレンの攻撃はさらに続いた。「皆あなたを笑っているわ。餃子の食べ方も知らないんだもの。そうやって箸で食べたら、美味しい汁が全部流れてしまうわね」―。確かに筆者は餃子の食べ方を知らなかった。だが、自分より倍以上も年上の筆者に対する態度を見る限り、彼女の「孝行」も名ばかりだと思った。だが、中国女性の清楚で謙虚な印象を覆した体験はこればかりではない。

中国の15〜64歳の女性のうち、働いている人の割合は69%に上る。これに対し、インドはわずか34%。今の中国にとって働く女性の存在は巨大な社会的資産だ。だが、インドなど労働資源が未開発な国と比べれば、伸び代は限られている。それでも、現代の中国女性が皆、張CEOやカレンのようだったら、この国の既得権益階層の一角を占める大きな集団になる可能性は十分に高い。(翻訳・編集/NN)

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