平昌五輪ボランティアで一躍有名になった元モデルの女性、その正体に韓国ネットが激怒

Record China    2018年1月16日(火) 20時10分

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15日、平昌五輪にモデル出身の女性が物理治療(理学療法)ボランティアとして参加することが話題を呼んでいたが、女性がうそをついていたことが明らかになった。資料写真。

2018年1月15日、平昌五輪にモデル出身の女性が物理治療(理学療法)ボランティアとして参加することが話題を呼んでいたが、女性がうそをついていたことが明らかになった。韓国・ソウル新聞が伝えた。

元モデルのチョン・アユンさんは最近、ある韓国メディアに対し「物理治療の専攻を生かしてボランティアをすることになった」と述べていた。また、パラリンピックの選手らを管理しているという近況とともに「物理治療を勉強して本当によかったと思う。普段からスポーツに関心があり、平昌五輪開催が決まった時はどんな形であれ大会のために働きたいと思った。私がどう治療するかによって選手のコンディションが変わるだけに、いつも以上に集中している」と所感を伝えたとされる。

報道以降、モデル活動の様子や理学療法士として働いている写真などが韓国のインターネット上で話題になり、チョンさんは一躍有名人に。その他に「2017世界平和美広報大使」やショッピングモールでのモデルとしての活動なども注目を浴びたそうだ。

チョンさんはSNSにも自身が紹介された記事をキャプチャして掲載しており、「たくさんの関心に驚いている。このままでいいのかな?これまで通りに日常の写真をアップしたらいいかな?どうしよう?悩み抜いた末に、この言葉は必ず伝えたい。国家試験、いやそれ以上に一生懸命勉強しています。応援してください」との心情も「#平昌#物理治療士」のハッシュタグ付きでつづっていた。

しかし、チョンさんの平昌五輪ボランティアは真っ赤なうそだった。五輪組織委員会の関係者が同紙に対し「チョンさんのやったことは売名行為。ボランティアが関与する分野に物理治療の役割はない」とし、「チョンさんはボランティアのリストにも載っていない。組織委員会とも全く無関係な人」と明らかにしたのだ。組織委員会はチョンさんが芸能活動をしたくて偽の広報をしたとみており、「他のボランティアに誤解を与える可能性があるため、事実を知らせなければならないと考えた」と伝えている。

これに対し、チョンさんの所属事務所関係者は「平昌パラリンピック選手1人の個人物理治療を担当しているのは事実。追ってインタビューを通じて事実関係を明らかにしようと思っていた」と釈明したとされる。

韓国のネットユーザーからは「詐欺だったの?組織委は名誉棄損で告訴すべき」「知人が物理治療をしてるからといって、その人をボランティアにすることはできない。所属事務所の力があったから」「だとしたら、五輪選手の1人に料理を作ってあげたら私も組織委の公式コックになれるってこと?」と非難の嵐が巻き起こっている。

チョンさんに対しても「障害者を売ってまで名前を広めたかったの?」「目立ちたがり屋。でもとりあえずは成功したね」「まさかノイズマーケティング?」など皮肉るコメントが寄せられた。

一方で、近年の報道を指摘して「メディアは事実確認もせずに記事を掲載したのか?」「うそのニュースがろくに処罰されないから『このくらいは大丈夫』という考えがまん延してる」と警鐘を鳴らす声も上がった。(翻訳・編集/松村)

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