中国の中産階級は物価上昇の痛みを実感、発展脅かす危険信号か―英メディア

Record China    2011年5月6日(金) 23時17分

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1日、英メディアは「中産階級は物価上昇の痛みを実感している」と題した記事を掲載した。写真は北京のファーストフード店。

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2011年5月1日、英BBC放送は「中産階級は物価上昇の痛みを実感している」と題した記事を掲載した。6日付で環球時報が伝えた。

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中国では多くの人が生活費の上昇を実感している。この国は今まさに経済の2ケタ成長の恩恵を享受しているところだが、世界銀行は1人当たり国内総生産(GDP)が一定の水準に達すると成長が鈍化する、いわゆる「中所得の罠」に陥らないよう注意する必要があると指摘している。

上海の雑誌社でデザイナーをしている李(リー)さんは、自らの給与水準を「低くはない」としているが、物価が高いため「生活は楽ではない」と話す。マンションを購入したが職場から遠いため、マイカーも購入。家と車のローンで自由になる金はほとんどない。李さんは中国では比較的豊かな消費者に属するが、インフレが激しい欧州の若いホワイトカラーと同様、豊かだという実感はない。

それでも李さんは「チャイナドリーム」を実現したといえるだろう。良い仕事に恵まれ、家も車も手に入れることができた。親世代より3倍以上も高い給与をもらっている。だが、親世代は政府から住まいが支給され、通勤も会社の送迎バスに乗れば良かった。貧富の差もほとんどなく、毎日が気楽で幸せだった。金を使う必要がないため、それなりに貯金することもできた。

今の都市部の若者は当時とは一転、激しい競争社会で神経をすり減らす毎日だ。インフレ率も高い中、常に他人より良い仕事、良い暮らしを得なければならないというプレッシャーが大きい。こうした様々なプレッシャーは中国の発展を脅かす危険信号だとみなしてよいだろう。(翻訳・編集/NN)

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